GUSH な日常

みんな、Gush してる??

☆染めのお話☆

2011-04-01 | Weblog
どうも。


私です。


今日は今年の衣装の「染め」について少しお話しようと思います。



今年の衣装を染める染料は「ベンガラ」というもので、土から取れる成分
(酸化鉄)で紅殻、弁柄とも呼ばれ語源はインドのベンガル地方より伝来したことから
そう呼ばれています。

日本の暮らしにも古くから根付いている素材で、陶器や漆器、
また防虫、防腐の機能性から家屋のベンガラ塗りとしても使用されてきました。
旧石器時代から使われた最古の古代色です。

ベンガラは焼く温度(酸化)によって粒の形が変わり、色合いが変化します。
一般的によく知られる赤ベンガラは、粒が球体の形をしています。
黒ベンガラは四角、黄ベンガラは針状と形も様々です。
焼く(酸化する)ことで形が変化して色合いが変わるという仕組みです。


ちょっと堅い話になっちゃいましたね



ここからは今年の衣装の染めについてです。


今年は高級浴衣地を「板締め絞り」という方法で染めます。

1.まず、布についている糊を洗い落とします。
2.下処理剤に浸けて揉み込む。(こうすることで染料が布に入り込み易くなります)
3.アイロンをかけながらきちんと折りたたむ。
4.木型で上下を挟み、しっかりと万力で締める。
5・染料につけて、指先を使ってしっかりと染料を揉み込む。
  (時間がある時はそのまましばらく浸けこんでおいたりします)
6・しっかりと布を搾り、広げてみる。
7.干す。
8.もう一度洗って干す。(ここで布に入りきらなかったベンガラは流れてしまいます…)

という流れになっています。

自分で染め作業に参加できる人は3~7までを行います。


今まで何名か染めてきましたが、
「木型をどれにするか」「選んだ木型をどのように布に置くか」
でまず迷います…
色々イメージするんですけどね、どう染め上がるのか中々想像がつきません…

そして指先を使っての地道な揉み込み作業。

昨年、同じベンガラで衣装を染めたのですが、
その時は足で踏む全体重をかけて手で揉み込む
という大胆な作業でした。

今年はうって変わって地味~な作業

でも、染め終わってから布を広げる時のわくわく感といったら…

同じ木型を使用して染めても、置き方、揉み込み方等々で違ってくるんです!!


一人3枚染めるのですが、2枚目からは更に色々考えちゃいます


色の濃い布、淡い布を使用して衣装を作るのですが、
染めあがって干してある布を見るだけで、とってもきれい


輝子さんがどのように仕上げてくれるのか、今から物凄く楽しみです


みんなで衣装を着て並んだらきれいだろうなぁ…



都合がつかなくて染めに行けない人、道外メンバーの分は私もお手伝いをして
心を込めて染めさせていただきますね


あっ、自分で染める人。「人を殺してきたの」っていうくらい「赤い手」になりますが
お風呂でこすると意外と落ちます。(爪の横はなかなかとれないかもだけど…)



衣装の完成を楽しみにしていてくださいね





(染め職人助手 かよぴー☆)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする