2.後期の発着場跡地の現状
ストリートビューで見る限り、後期の甲子園フェリーの発着場跡地はまるごと日本物流センター<ニッポンハムグループ>関西事業所となっており、陸上からは関係者以外は近づけないように見えます。実際に足を運んでみても、全くその通りでした。
ストリートビュー(2022/11時点)では工事中だった日本物流センター北西側の高潮対策工事は完成していました。プレジャーボートやヨットが係留されています。ちなみに、我が家にある<甲子園フェリーがまだこの近辺に発着していた>1998年発行の都市地図では、この水面一帯は「阪神貯木場」となっています。
さて、この近所に、2000年代前半に制作されたと思われる「鳴尾浜産業団地案内図」が掲示されているのを発見しました。
甲子園フェリーの発着場があったところは、「甲子園運輸倉庫」と書かれています。
甲子園運輸倉庫とは、フェリー事業を廃業した甲子園高速フェリー(甲子園フェリーを運航していた会社)が2001/1/18付で社名変更した会社です。
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=23170
社名変更時点では「本社事務所跡地に冷蔵・冷凍倉庫を建設し、二〇〇二年初めに営業を開始する予定」(カギカッコ内引用)としていましたが、これがまさに現在の日本物流センター関西事業所です。公式サイトの会社沿革にも 「平成14年 1月 日本物流センター株式会社関西事業所開業」とあります。
(この項おわり)
続いて、鳴尾浜地区に複数ある「看板に偽りありバス停」を紹介予定です。