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国道428号の隘路改良「箕谷北工区」の2023/11時点の状況(その1)

国道428号は神戸市中心部と三木市吉川地区(中国道吉川IC)を結ぶ路線であり、特に新神戸トンネル箕谷料金所以南は数少ない六甲山系を無料で横断できる道路<通称:有馬街道>として通行量が多く、隘路区間の改良工事が徐々に進められています。

一方、箕谷料金所付近で有馬街道と分かれた先も、相当な隘路があります。

現地付近のGoogleMap航空写真はこちら 

特筆されるのは、トンネルでもないのに上空から道路が見えない区間が存在することです。志染川の南側の急峻な崖に沿ってやっとのことで2車線道路を通したもののため、木々が国道に覆いかぶさるように生育しているからです・・・ストリートビューの一例はこちら

この区間は、国道428号を通しで走る交通に加え、新神戸トンネルを介して三木市南部と神戸市中心部を最短距離で結ぶ県道神戸加東線を通る交通も合流するため、大型車を中心に交通量は相当多くなっています。しかし、慢性的な渋滞が生じているだけではなく防災面でも大いに問題があるにもかかわらず、長年実際に改良工事が着手されることはありませんでした。

2020年にようやく事業化されており、当時の新規事業採択時評価結果が国土交通省のサイト上で公開されています。但し、事業主体が神戸市であること(政令指定都市内の国道は、国直轄区間以外は全て市の管理となるため)、そして改良工事の対象の約1km区間の事業費が約48億円であることはわかるものの、どのような形で改良するかはこの資料ではわかりません。

https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/r2sinki/1_r1_020.pdf

その後本格的に改良事業に着手したようで、神戸市建設局の令和5年度事業概要の8ページ目(「6.災害に強い都市づくり」の章)に以下のような記述があります。

【道路関連事業】
大雨や集中豪雨等による道路法面の崩壊を未然に防ぐため、道路防災対策を引き続き実施するとともに、雨量規制による通行止め等の課題がある国道 428 号(箕谷北)の抜本的な改良を進め、自然災害に強い道路ネットワークの確保を目指す。 

但し、神戸市の公式サイト内には箕谷北工区改良工事の具体的な内容が掲載されたページは見当たりません。

都市計画事業の一環としての幹線道路工事に関する具体的な内容が掲載されたページは存在しますが、

https://www.city.kobe.lg.jp/a59714/shise/kekaku/kensetsukyoku/avenue/index.html

箕谷北工区は都市計画事業ではなく防災事業の一環として工事が行われているため、掲載対象外になっています。

このブログを書いている時点で最も詳しいネット上の情報は、北区選出の市会議員の公式サイトに2022/3/16付で掲載された内容です。

https://ameblo.jp/gotodaisuke/entry-12731848716.html

「この度、当局(建設局)より道路やトンネルの線形も含めた発表がありましたので、お知らせいたします」(カギカッコ内引用)とあり、道路計画図のほかトンネルの両側の完成予想図のイラストが掲載されています。神戸市建設局がこの頃に作成し、当該議員など関係者に公開した資料であることは確実ですね。もしかすると当時は神戸市公式サイトに記者発表資料として掲載されたのかもしれませんが、だとしても掲載期間の1年を過ぎておりすでに失われています。

そして、ラストのほうには「既に、調査・設計などは開始されておりますが、工事への着手自体は令和5年度に、完工は令和7年度中(進行により6年度中)を目途として計画が進められるとの事です」(カギカッコ内引用)の文言があります。

ということで、2023/11/12に現地の様子を見てきました。追って報告します。

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