Carpe Diem-Seize the Day-

Because life means just right now for us...

犬を迎える

2012年05月09日 20時53分49秒 | 呟き・慨嘆・ゆきへ・他

ずっとエゴだと思って居る。

「エゴ」には様々な解釈の仕方が

あるのかも知れない。

いや。。。恐らくニンゲンの全ての

行動の根源は「自己満足」から

発せられて居る、と教えられた様な

淡い記憶が甦る。

 

動物は其々の役目を果たす。

弱肉強食、捕食の中

生き延びる。

ヒトが私利私欲の為、

手を加えさえしなければ

それで上手く生態系が保たれて

居る様に感じる。

自然界の動物達は---

 

そして一端、ヒトの手に

懸った動物は改良される事が

多い。

もっと美味しい肉になる様に、

沢山お乳を出す様に、

早く走る事が出来る様に、

重い荷物を担げる様。。。

 

そしてこのイヌも

ニンゲンの為に改良に改良を

された、その最たる生物

かも解らない。

ヒトの生きる手段としての手助けを

する為、その用途に合わせ

改良されて来ただろう事が

歴史から学べる。

しかし何時頃からなのか

生きる為の---ではなく

より一層、その個性を際立たせ

ニンゲンの欲求を満たす為だけに

大凡野生では生きられない個体へと

変貌させられてしまったのは。

大きな目、呼吸が苦しそうなマズル、

折れそうな四肢。。。

小さく、ファッションの一部とし

「携帯」に便利な形。。。

 

そういった中で

イヌ飼いの自分は一体

彼等にどんなお詫びとお礼が

出来るのだろうか、と思い悩む。

ニンゲンの為に作られた彼等。。。

そして「飼いたい」から

「飼われた」彼等---

敵に襲われる事の無い安全な寝床、

必死で獲物を物色せずとも

きちんと用意される食事。。。

それで良いのか、未だに

解らない。

自由が奪われた代わりに

身の安全が約束されたのだろうか。

 

ニンゲンは、イヌを「飼う」事に因っての

何かしらの代償、犠牲は

あるのだろうか。

恐らく無い様な気がする。

与えて貰うだけで、

自分は一切の犠牲は蒙らない。

 

何とアンフェアな事なのだろう。

 

唯々、イヌが居てくれるだけで

幸せを与えて貰える。

勿論、付随する心配事は尽きないが

それ等は生き物を迎えた宿命。。。

 

イヌ、ゆきへ、今何が出来るのだろう。

詰まらない近場の散歩へ行き、

バランスの崩れた食事を必死で与え、

行きたくもなかろう、病院へ連れて行く。

 

これで良いのだろうか。

こんなので。。。

考えない様にして居たが

どうしても「イヌの幸せとは何ぞ」と

いった事へとリンクをしてしまう・

「イヌの幸せ」という一文がイヤでも脳裏から

離れない。

 

イヌは、ヒトとイヌの間に於いても

本当に主従関係を望んで

居るのだろうか。

相違する種間に於きも

間違え無くその関係は

成立し、心から望むのか。。。

昔、イヌでした、というニンゲンに

聞かない限り、恐らく

本当の、真実は見えない。

 

曖昧な中で命を、その終の刻まで

育み慈しみ共に歩み

「送る」。。。

動物;イヌ;は飼主を選べない。

これは何よりも不幸だ。

ニンゲンの子供も親を選べないと

思う。

或種の宗教的な考えでは

子供も親を選んで生まれて来る、

と聞き及ぶが

自分はそうは思わない。。。

そこにも子供の不幸が存在すると

感じる。

。。。が生まれた、その家が

どうしても許せなければ

何とか生き延びられる手段は有る。

ニンゲンには適度な年齢に

なった際に「自活」が許される。

 

イヌは一回飼主が決まったが最後。。。

食事を与えて貰えなかろうと、

散歩へ行かれなかろうと

蹴飛ばされ打たれ、

針金でマズルを結ばれ。。。

揚句には足腰も弱り

一番寂しい年齢に差し掛かったところで

殺処分場へ連れて行かれる事も

ある。。。

それでも「自活」は許されない。

「自活」を試みれば

早かれ遅かれ、

センター送りにされるだろう。

その中で、本当に宝くじに当たる

確率で第二の犬生を得られる子等も

居るが、その殆どは

待ち構える厳しい現実に

飲み込まれてしまう。

 

ヒトと共存するイヌは

その家族が嫌だから、と

逃げ出す事は早かれ遅かれ

死を意味する。。。

いや、その前にイヌは

どの様な家族、飼主であっても

涙が出る程に健気にも尻尾を振るのか。

愛されたい思いだけで

精一杯の笑顔を向ける。


自分がイヌを愛せば

必ず返してくれる、と何方かが言ったが

これは少し違う気もした。

イヌは飼主だけが頼りだ。。。

生きなければいけない。

食事を与えて貰わなければ

自ら狩りは出来ない。。。

 

ニンゲンの言葉で「愛」と

いう事に置き換えられてしまうが

実際には「愛」ではないかも解らない。

唯「生きる為の手段」だとしても---

 それでも。。。

そんなイヌを迎えたなら

けして蔑ろにしてはいけないと

強く、強く思う。

---自分はこの我が家に来てくれたゆきを

どうしてあげれば良いのだろう---

違う「~してあげる」等とは

如何にも上から目線だ。。。

飽くまで「させて頂く、貰う」といった、

謙虚な気持ちで対していきたい。

 

何十回読んでも涙が出る、

「犬の聖歌」。。。

George Graham Vest




トボトボと

2012年05月09日 14時09分39秒 | 呟き・慨嘆・ゆきへ・他

乗ったり降りたりを繰り返し

自宅前の通りへ。

画像前の通りへ行きたいゆき。

そちらを回れば

又、相当な時間を要すると判断し。。。

且つ飼主も

此処のところ暫く調子が優れず、

かなり怠くもなって居た為

その先は断念して貰った。

しかしゆきの行きたい所へは

出来る限り行きたいとも

思い、

 

 

妥協を促す。

ゆき、こっち行こうな、

と。

 

 

借家裏側荒畑

 

 

ゆきが行きたいのは

その荒畑の奥に在る、

寂れた納屋。。。

中々、此処から離れない。

 

 

猫さんの匂いがするとしか

考えられないが。。。

 

 

結構、頑固に匂い嗅ぎをする。

かなりの執着。

 

 

 

切が無さそうだった為に

呼び戻す。

まだ、引き続き匂いを追って居る。