竜・龍・辰の違い （雑学）

年賀状を準備する季節がやってきました。

3年ほど前から書道を始めましたので、今年は書で干支を書いて見ようかなと思っています。

買って来た２０１２年（平成24年）の日めくりカレンダーです。

 

 

「辰」の字です。

そこで疑問です。

辰年ですが、竜と龍との違いはあるのでしょうか？

 

 

年賀状には、こんな「龍」の字を書こうと思っています。

先ず、「竜」と「龍」の違いです。

結論で言えば、「竜」は「龍」を省略した字体で、意味の違いは無いようです。

 

 

竜は中国の人が創造した、もっとも神聖な生き物のイメージです。

いろいろな（複合的な）生き物を集めて作られています。

中国では皇帝のシンボル として扱われました。

 

空を飛び、山を越え、川や海を泳ぐ、そして水中も泳ぐことができる生き物を表しています。

ヘビの頭や体、シカの角、ウサギの眼、魚のウロコ、タカの爪などの一部が形どられています。

どうしてだか分かりませんが、ラーメンどんぶりなどにも描かれていますね。

今では見かけませんが・・・。

 

 

「龍」は人名用の漢字とものの本に書かれていました。

古くは、金文・篆書体で利用とされています。

私は書道で特に篆書が好きなものですから、この書体（篆書）を多く書いています。

    

 

「辰」は人名、時刻や方角、星座名・北辰・辰極（北斗星）等に利用されていると書かれていました。

「辰」は、もともと、年・日・時刻・方位などを表す言葉で、辰時は午前7～9時を表しています。

 

 芥川龍之介・梅宮辰夫・竜 雷太。

そう言えば、女房の実家の町名は竜王町でした。

意味は同じでも、イメージはだいぶ異なりますね。

あなただったら、年賀状にはどんな字「龍」「竜」「辰」を選びますか？

 

先日、ブータン国王夫妻が来日しましたが、福島の子どもたちに向けた言葉です。

国王は「みなさんの中に人格と言う竜がいます。年を取って経験を積むほど竜は大きくなります」と話しかけられました。

いずれにしても、人々が人にやさしい人格を持ち、竜巻となって天空に昇り自在に飛翔する年になってくれることを願うばかりです。

 

yuki-G