はーちゃんの気晴らし日記

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消防法改正の話から・・

2009年03月18日 | 回顧録
消防法が改正され、日本全国すべての住宅に対して住宅用火災警報器等の設置が義務付けられました。
住宅用火災警報器設置の義務化
既存の住宅に関しては、私たちの市町村では、平成23年6月までに火災報知機の設置が義務化されます。

先日のお昼休みにある人が
「みなさんの家には火災報知が付いていますか?」
と聞いて来たので、そこから会話が発展しました。
「いくらぐらいかかるんだろう?」
「どんな風に取り付けるんだろう?」
「この間、うちの方の自治会で話があった。」
「自動車屋さんでも、火災報知機を売っているらしい。」
などなど。

そのうち話はだんだん脱線して行って、
「火災報知機をつけても、熟睡していたら意味ないよね。俺なんか熟睡しちゃうから、大きな地震が来ても起きないだろうな。」
とか、
「うちは鳥がいるから、何かあればうるさく鳴くから火災報知機なんか要らないんだよ。」
とか、そんな話になりました。

そこで、私は、昔のことを思い出しました。
私がまだ独身の頃のことです。
真夜中に当時飼っていた「エリ」という名前のスピッツが異常に騒ぎ出しました。
その鳴き方、騒ぎ方が尋常ではなく、家族みんなが目を覚ましました。
すると、何だか変な臭い。
慌てて雨戸を開けて見ると、道路を隔てた前の家から煙がモクモク出ています。
前の家はおじいちゃんおばあちゃん、パパ、ママ、そして弟の同級生の女の子とその妹が住んでいます。
父が119番をし、弟がエリを抱いて前の家に知らせに行きました。
燃えているのは2階部分で、一家は下で寝ていたようです。
弟が玄関のチャイムを激しく鳴らすと、同級生の女の子が寝ぼけ眼で出てきました。
弟は「家が燃えてるよ!」と叫び、同級生の子も慌てて家族に知らせに行きました。
その後、消防車が来て、燃えたのは二階部分だけで済みました。
その一家は全員無事で、お隣や私の家にも何も影響はありませんでした。

出火の原因はアイロンでした。
その家のママさんは二階部分で洋裁教室を開いていました。
生徒さんが帰った後、一人でアイロンをかけていて、つけっぱなしにして寝てしまったのが原因でした。

翌朝は、真っ青な青空でした。
父がエリを散歩しようと外に出たところ、出火元のご主人が家の前に立ち、燃えた二階をじーっと見ていたそうです。
そのご主人は、父に気づき、開口一番、何と言ったと思いますか?
「良いお天気ですネェ」
だったそうです。
それっきりだったそうです。

父は呆れて帰ってきました。

その後も、その家から火事の話は一切出なかったと言います

若かりし頃の父とお手柄の「エリ」です。





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