はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

まめたろうとヒヨコさん

2010年03月12日 | まめたろう
手を怪我して以来、仕事の帰りは娘が迎えに来てくれて、病院へ寄りリハビリをしてから帰ります。
外科・整形外科の病院なので、怪我をする子供も多いのか、病院の待合室には、ミニカーやバス、電車などがたくさん置いてあり、本棚には子供向けの本が置かれています。
ツブにはお気に入りの白いミニカーがあり、待合室に入るとすぐにそれを持って、満足気にしています。
まめも最初はミニカーで遊んでいたのですが、最近は本が気になるらしく、とっかえひっかえ娘にねだって読んでもらっています。
私がリハビリを終えても、まだ本を読んでいる途中の時は、逆に私が待たされたりします。

昨日もいつも通り私がリハビリの間、娘とまめとツブで待合室にいました。
支払いを終えて病院を出るとき、まめの様子が変でした。
玄関に出るとき背中を丸くして両手で何かを抱えているようなカッコウをしています。
靴を履くのに両手が使えないので、もたついています。
「どうしたの?」
と言うと、
「ヒヨコさんを抱っこしているの。」
と言います。
見ると、まめは胸のあたりに手を置いて何かを抱えているようです。
私は一瞬、まめが病院に置いてあるおもちゃを持って帰ろうとしているのかと思いました。
「何を持っているの?」
と言ってまめの手の中を見ると、何も入っていません。
まめは、
「ヒヨコさんがここにいるの。」
と言って、見えないヒヨコさんを大事そうに抱え、ずいぶん時間をかけて靴を履き、そうっと車に乗り込みました。

家に帰ってもヒヨコさんはまめの手の中にいました。
部屋の隅にタオルを敷いてヒヨコさんを寝かせたようです。
その後、夕飯の支度が終わるまでの間、まめ特有の見えない相手との戦いが始まっていました。
いつも部屋中を飛んだり、撥ねたり、倒れたり、隠れたりしながら、一人で延々と遊んでいます。
食事の時、ふと思い出したように寝かせたヒヨコさんの様子を見に行ったりしていました。

そして、帰る時間になりました。
娘達が帰る時は、いつも私が部屋に残り、主人が見送りに行きます。
一人残った私はパソコンを開き電源を入れました。
娘の車のエンジンがかかる音がしました。
「帰ったんだな」と思っていたら、突然、まめが部屋に入ってきました。
「どうしたの?」
と言うと、
「ヒヨコさんを忘れたの」
と言います。
そして、テーブルに置いた私のパソコンの横からそうっとヒヨコさんを抱えて行きました。
部屋の隅で寝ていたはずのヒヨコさんが、いつの間に私のパソコンの横に移ったのかわかりませんが(笑)

一旦、車に乗り込んだのにわざわざ目に見えないヒヨコさんを取りに戻ってきたのです。
思い出すと笑ってしまいます。

一度、まめの頭の中に広がっている世界を見てみたいものです。


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