土用の丑の日

昨日の土用の丑の日、私は今年初めてのうなぎを食べました。
それほど上等なものではなく、いつもの宅配の夕食材料からのものです。
上等なものではないと言っても、いつもの夕食の材料に比べたら、高額です。

息子は、平日は家で食事をすることはないので、娘たちが来ない限りは、いつも夕食は主人と二人です。
メニューを選ぶ時、どうしようかな？と思いましたが、その日は、主人と二人だけの食事になりそうなので、うなぎを奮発しました。

ところが、お昼過ぎ、突然息子が帰ってきました。
以前も目がチカチカして頭痛がすると言って、早退して来たことがありますが（『息子からの電話』）、今日、また同じようになったそうです。
それで、職場の近くの大きな病院へ行き、ＣＴ検査を受けた結果、どこも悪いところはなく、肩こりから来るものだろうと言われたとのこと。
やっぱり・・・
以前の私と全く同じです。
親子は変なところが似るものだと思いました。
その旨会社に電話すると、今日は休んだほうが良いと言われ、そのまま家に帰ってきたと言います。
「このまま寝る」
と言っていましたが、寝ている様子はないので、
「夕飯食べる？」
と聞くと、
「献立は何？」
と言うので、
「今日は土用の丑の日だから、うなぎよ。」
と言うと、
「それじゃ、食べる」
と。
二人分しかないうなぎです。
急に食べると言われても困ったなと思いましたが、ひつまぶし風に小さく切って、小ねぎと海苔をかけて、２人前のうなぎを３人で分けて食べました。
すると、息子は、
「本当は今日は、会社の人とうなぎを食べに行く予定だったんだ。」
と言います。
会社の近くにうなぎ専門店があり、そこを予約していたそうです。
ところが、息子が行けなくなったので、一人分が浮いてしまったそうです。
今の仕事は４人が１グループになっているらしいのですが、その中の一人が、
「ボクは、そんな高い食事はイイっす。」
と言っていたので、３人分の予約をしていたそうです。
ところが、息子が早退してしまったため、その人が息子の代わりに行かなければならなくなってしまいました。
それを聞いて私は、
「それじゃ、その人の食事代は払ってあげないと悪いんじゃない？」
と私が言うと、
「うん。オレもそう思ったから、とりあず、そいつに電話したんだよ。そうしたら、
『いや～、ボクはうなぎを侮っていました。あんなに美味しいうなぎなら、高くて当然です。びっくりしました。ホント美味しかったので、逆に感謝してます。』
だってさ。」
とのことでした。

あーあ、それに引き換え、このうなぎか・・・
と息子は、言いませんでしたが、きっと心の中はそう思っていたんだろうと思います。

息子にとっては、残念な土用の丑の日になってしまいましたが、ＣＴ検査をして、結果、問題ないことがわかって良かったなと思っています。