はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

35年ぶりの町

2017年10月02日 | お出かけ
お彼岸の頃のことです。
朝のワイドショーのお天気コーナーの依田さんが、「彼岸花のお寺」を訪ねていました。
お寺の名前を聞くと、知った名前です。
35年前に住んでいた家の近くのお寺でした。

当時住んでいた場所は、駅から遠く、とにかく急な坂の多いところでした。
当時の私は、まだ車の免許を持っていなかったため、交通手段は徒歩か自転車。
と言っても、急な坂が多いため、自転車を漕ぐのはかなりキツく、実際のところは、徒歩しかありませんでした。

家の周辺には酒屋さんが一軒あるだけだったので、買い物は駅の方へ急な坂を上り下りしながら、歩きました。
徒歩なので、たくさんの荷物を持つことができないため、ほぼ毎日買い物していました。

幼い息子と手をつなぎながら歩きました。
駅からの道の途中にお寺がありました。
子供には長い道のりなので、息子はよく
「歩きたくない」と言って、抱っこやおんぶをせがみました。
そんな息子をなだめながら、お寺の入り口付近の小さな石を拾ったりしながら、歩きました。
息子は、手の中にいれた石を大事そうに持って歩きました。
あの頃の息子の小さな手を思い出すと、胸がキュンとします。
可愛かったなぁ。

当時は、そんな風にお寺の前を通っていたのですが、一度も中に入ったことはありませんでした。

そのお寺が、「彼岸花のお寺」として有名になっているとのこと。
びっくりしました。
当時は、そんな話は聞いたことがなく、特別有名ということもなかったように思います。

テレビを見て、
「近いし、懐かしい場所なので、行ってみようか?」
ということになりました。

35年ぶりの駅からの道は、当時私たちが歩いた道の面影はまったくなく、広げられ、歩道もできて、まるで別の町になっていました。




以前は、車のすれ違いができるという程度の広さで、こんな風に白線もなく、歩道と車道の区別もありませんでした。
以前に比べて、道は、かなり広がったようです。
途中にあるはずの娘を生んだ産婦人科を探したところ、ありました!
当然、外観はきれいになっていましたが、以前と同じ場所にそのままの名前を見つけたときは、うれしかった!
でも、以前と変わらなかったのは、その産婦人科だけでした。

町は、区画整理が進んでいて、道路もきれいに整備され、以前なかった場所に広い道路ができていました。
沿道の店も別の店になっていて、以前歩いた町の面影は全くなく、以前の自分の家までの道もなくなっていました。
以前のように歩いてお寺まで行こうとしましたが、完全に広い別の道ができていてお寺も見つかりません。
道を歩いている人に場所を聞き、やっとたどりつきました。

ようやくお寺を見つけました。
「常泉寺」です。


以前は、入り口にお寺の名前が書かれた小さな四角い石が置かれていましたが、今は立派な石碑になっていました。
そして、うっそうとしていて、中に入ってみる気持ちも起きなかった入り口がこんな風に変わっていました。



橋を渡ると、さっそく三色の彼岸花に出会いました。


このお寺の彼岸花は、まとまって咲いているわけではなく、お地蔵様の間にアクセントのように咲いています。


いろいろなお地蔵さまが、あちこちに数え切れいないくらいあります。





ここは、縁結びのお寺でもあるそうです。


白い彼岸花


こんなかわいいお地蔵さまもありました。


寝転がっているお地蔵様






そして、ここの住職さんが河童が好きということで、あちこちに河童の置物がありました。

全部は載せられないので、ピックアップしてみました。





河童は水の神様で、火事のお守りになるんだそうです。

今年の彼岸花は咲き始めが早くて、私たちが行ったときは、すでに咲き終わってしまったものも多かったのですが、それでも、テレビの影響はすごくて、あちこちから「テレビを見た」と言って、来ている人がたくさんいました。

このお寺は、春はミツマタが咲くのでも有名なんだそうです。
私たちが住んでいたころは、ミツマタも彼岸花もなく、たぶん住職さんがいろいろ工夫をして、観光化したんだろうと思いました。
今では、観光バスも来るんだそうです。
びっくりしました。

機会があったら、春のミツマタの季節に行ってみて、再度、以前住んでいた場所を探してみたいなと思っています。

それにしても、街並みの変化にびっくりしました。
現在、私が住んでいる場所は、駅からの道も当時のまま。
多少、高い建物ができたりはしていますが、道自体は、まったく変わっていません。
行政の問題なのでしょうが、私の住む地域の駅周辺の開発は全くなく、遅れを取っているのを感じました。
今後も、不便な田舎町のままなんだろうな。
それもまた良しではありますが。


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