古くからお付き合いのある方は、私の近所に気の強い猫がいることを覚えているかもしません。
以前、私の家にいたクマというミックス犬は、猫が大嫌いでした。
散歩の途中で猫を見かけると、すごい剣幕で追いかけようとしました。
たいていの猫は、クマの様子を見ると、さっと逃げ出すのですが、その猫だけは違いました。
逆に応戦してきて、犬を襲います。
先にクマが仕掛けるので、クマが悪いのですが、一緒にいる勘九郎が犠牲になりました。
争うことをしない勘九郎は、猫にやられるまま、噛まれたり引っかかれたりして、病院通いをしました。
人間でも猫ひっかき病により命を落とすことがあるので、小さな勘九郎には、かなりのダメージでした。
初めてクマと勘九郎が襲われてから、その猫は、家の前を通るすべての犬たちを襲うようになりました。
何度か、散歩中の犬が襲われるのを見ました。
私も、その猫の姿を見かけると、ずいぶん注意して通るようになりました。
それから数年たって、猫が異常に気が強いのには、原因があることがわかりました。
以前の飼い主から、虐待を受けていたそうです。
猫は自分の身を守るために自然と気が強くなっていったんだろうと思います。
「怖い猫」という印象がありましたが、事情を聞くと、その猫も人間の犠牲になったんだと思いました。
ずいぶん長生きだったと思います。
たぶん、20歳近いのではないかと思います。
もともとが野良猫だったのを前の飼い主が拾ってきたので、年齢は不詳でした。
前の飼い主は、猫を拾ってきたのは良いけれど、ロクにご飯も与えず、虐待を繰り返していたので、猫は、徐々に現在の飼い主のところに身を寄せるようになり、以前の飼い主が引っ越しをしたことをきっかけに現在の家に居つくことになりました。
そんな経緯のあった猫でした。
可愛そうな経験をしていた猫でしたが、現在の家に飼われるようになってからは、幸せな日々が送れていたんだと思います。
年齢的なものもあるだろうし、生活の変化もあったと思いますが、最近では、家の周辺をウロウロするだけで、犬を見ても襲うことはなくなりました。
私が一人で通ると、
「ニャ~」
と鳴いて、すり寄ってきたりもしました。
以前は、「恐ろしい猫」という印象が強かったのですが、最近では、好々爺のようになった猫を可愛いと思うようになっていました。
特にいたずらするわけでもなく、他人の家に侵入するわけでもなく、一人で飄々と家の周辺を歩きながら、生きていたように思います。
気の強い猫という印象も全くなくなっていました。
そんな猫が先週亡くなりました。
車に撥ねられたそうです。
頭の良い猫で、車が来ると出て行くことはなく、ちゃんと車を避ける猫でした。
飛び出すなんてこともない猫がどうして車に撥ねられたのか?
その原因はすぐにわかりました。
お向かいの家が、車で出かけるときは、バックのままグーンと一気に家から出るらしいので、その車の前にたまたまいた猫は、思いっきり撥ねられてしまったようです。
前向きで来る車に対しては、避けることを知っていた猫ですが、バックでいきなり来られたので、わからなかったようです。
お向かいの家の人は、そのまま出かけて行ってしまい、道路が猫の血で染まっていたそうです。
たまたま通りかかった人が、猫の飼い主の家に連絡して、撥ねられたことがわかったようです。
かなりの出血で道路が汚れていたため、飼い主さんは、猫を回収した後、道路の掃除をしたそうです。
そこへ、車で出て行ったお向かいの人が帰ってきて、
「猫を撥ねたのは自分かもしれない」
と言ったそうです。
「何かが当たったような感じがした」
とその人は言うそうです。
でも、証拠があるわけではなく、それこそ相手が人間なら、血痕のついたタイヤなどを調べるのかもしれませんが、猫なのでそこまで追及もできません。
以前は、恐ろしい猫と思っていましたが、そんな亡くなり方をしたのかと思うと、ショックだし、可愛そうだなぁと思います。
以前、私の家にいたクマというミックス犬は、猫が大嫌いでした。
散歩の途中で猫を見かけると、すごい剣幕で追いかけようとしました。
たいていの猫は、クマの様子を見ると、さっと逃げ出すのですが、その猫だけは違いました。
逆に応戦してきて、犬を襲います。
先にクマが仕掛けるので、クマが悪いのですが、一緒にいる勘九郎が犠牲になりました。
争うことをしない勘九郎は、猫にやられるまま、噛まれたり引っかかれたりして、病院通いをしました。
人間でも猫ひっかき病により命を落とすことがあるので、小さな勘九郎には、かなりのダメージでした。
初めてクマと勘九郎が襲われてから、その猫は、家の前を通るすべての犬たちを襲うようになりました。
何度か、散歩中の犬が襲われるのを見ました。
私も、その猫の姿を見かけると、ずいぶん注意して通るようになりました。
それから数年たって、猫が異常に気が強いのには、原因があることがわかりました。
以前の飼い主から、虐待を受けていたそうです。
猫は自分の身を守るために自然と気が強くなっていったんだろうと思います。
「怖い猫」という印象がありましたが、事情を聞くと、その猫も人間の犠牲になったんだと思いました。
ずいぶん長生きだったと思います。
たぶん、20歳近いのではないかと思います。
もともとが野良猫だったのを前の飼い主が拾ってきたので、年齢は不詳でした。
前の飼い主は、猫を拾ってきたのは良いけれど、ロクにご飯も与えず、虐待を繰り返していたので、猫は、徐々に現在の飼い主のところに身を寄せるようになり、以前の飼い主が引っ越しをしたことをきっかけに現在の家に居つくことになりました。
そんな経緯のあった猫でした。
可愛そうな経験をしていた猫でしたが、現在の家に飼われるようになってからは、幸せな日々が送れていたんだと思います。
年齢的なものもあるだろうし、生活の変化もあったと思いますが、最近では、家の周辺をウロウロするだけで、犬を見ても襲うことはなくなりました。
私が一人で通ると、
「ニャ~」
と鳴いて、すり寄ってきたりもしました。
以前は、「恐ろしい猫」という印象が強かったのですが、最近では、好々爺のようになった猫を可愛いと思うようになっていました。
特にいたずらするわけでもなく、他人の家に侵入するわけでもなく、一人で飄々と家の周辺を歩きながら、生きていたように思います。
気の強い猫という印象も全くなくなっていました。
そんな猫が先週亡くなりました。
車に撥ねられたそうです。
頭の良い猫で、車が来ると出て行くことはなく、ちゃんと車を避ける猫でした。
飛び出すなんてこともない猫がどうして車に撥ねられたのか?
その原因はすぐにわかりました。
お向かいの家が、車で出かけるときは、バックのままグーンと一気に家から出るらしいので、その車の前にたまたまいた猫は、思いっきり撥ねられてしまったようです。
前向きで来る車に対しては、避けることを知っていた猫ですが、バックでいきなり来られたので、わからなかったようです。
お向かいの家の人は、そのまま出かけて行ってしまい、道路が猫の血で染まっていたそうです。
たまたま通りかかった人が、猫の飼い主の家に連絡して、撥ねられたことがわかったようです。
かなりの出血で道路が汚れていたため、飼い主さんは、猫を回収した後、道路の掃除をしたそうです。
そこへ、車で出て行ったお向かいの人が帰ってきて、
「猫を撥ねたのは自分かもしれない」
と言ったそうです。
「何かが当たったような感じがした」
とその人は言うそうです。
でも、証拠があるわけではなく、それこそ相手が人間なら、血痕のついたタイヤなどを調べるのかもしれませんが、猫なのでそこまで追及もできません。
以前は、恐ろしい猫と思っていましたが、そんな亡くなり方をしたのかと思うと、ショックだし、可愛そうだなぁと思います。