はーちゃんの気晴らし日記

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足踏みミシン

2012年05月31日 | 回顧録
先日、洗濯物をたたんでいると、ふとラジオの音が耳に入りました。
「あなたが代表に選出された時の事お聞かせください」
というテーマで投稿を募集していました。

あれこれ過去を振り返りましたが、私が代表になったことなど何もないなと思いました。
中学から高校までの6年間、毎年リレーの選手に選ばれていましたが、あれは代表とは違います。
娘の事なら、すぐに思いつきました。
娘は、中学、高校とバレーボールをしていましたが、高校の時、市の選抜選手として学校からただ一人選ばれて大会に出場したことがありました。
あれは、まさしく学校代表でした。
私にとっても誇らしい出来事で、唯一の自慢です。
そんなことを思い出していたら、そうそう、私も代表に選ばれたことがありました。

それは、小学校の時のミシン縫いの代表です。

当時は足ふみミシンでした。
今の人に足ふみミシンを説明するのは難しいなと思いますが、画像があったので載せます。



足元の台に両足を乗せて前後に動かすことで、ミシンを作動させる仕組みになっています。

小学校の家庭科の授業の時、初めてミシンを使うことになりました。
教室に2台のミシンが置かれました。
私たちは、順番にミシンを動かすことになりました。
それぞれがミシンを動かしましたが、みんな初めてのミシンでなかなか上手にできません。
私の番になり、ちょっと動かしてみたら、何故かスムーズに足踏みできてミシンが順調に動きました。

それを、たまたま先生が見ていたんです。
一通りみんながミシンの操作を試し終わった時、先生が、
「初めてのミシンだから、難しいですよね。上手にできる人がいるので、代表でミシンの操作をしてもらいましょう。」
と言って、私の名前が呼ばれました。

びっくりでした。
実際、私は全く自信がありませんでした。
でも、前に出て行ってミシンを踏むことになりました。

私は、ミシン操作のコツがわかっていたわけではなく、先生が見ていた時、たまたまできただけだったので、みんなが注目している中で、ミシンを踏んでみてもどうしても上手にできませんでした。
上手に踏めないと針が先に進まず、縫うことができないんです。

先生は、
「さっき上手にできたんだから、がんばれば大丈夫よ。」
と励ましてくれましたが、何度やってもミシンは踏めませんでした。
「○○ちゃんの方が、上手にできるのに、どうしてはーちゃんが選ばれたの?」
という声が教室の片隅から聞こえてきました。

子供心に恥ずかしくて惨めでした。
私はそのことがトラウマになってしまって、ミシンが嫌いになりました。
裁縫も嫌いになりました。
その後も、一度も足踏みミシンを使った記憶がありません。

家庭科の宿題は、全部母にやってもらいました。
母は仕事で工業用のミシンを扱っていたので、ミシンの扱いは上手でした。
どうしても縫わなければならないものは、全部母にお任せでした。

今でもミシンは苦手です。
今のミシンは電動なので、動かす苦労はないのですが、それでも私はミシンが苦手です。


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