白熱灯のおもむき

いつもウォーキングで通る神社です。
私の住む地域の氏神さまです。
私は、いつもここに寄って、二拝二拍手一拝をしてから、また歩き始めます。

早朝なので、いつも誰もいません。
いや、早朝でなくても普段は、人の姿を見たことはありません。
通勤の時も車でこの神社の前を通りますが、人はいません。
氏神さまは、いつもひっそりとしていて、お祭りの時だけ賑やかです。

私が、この神社を訪れるのは、早朝なので、いつも神殿には電気がついています。
鳥居から見る神社の白熱灯は趣があり、やさしく私を迎えてくれているような気がします。
私はいつもその白熱灯に呼び寄せられるように神殿の前に行ってお参りをしてきます。
私が立っている間、この白熱灯が、私をやさしく包んでくれているような気がしています。

それは、毎朝の事なのですが、この日は、雨上がりで、その白熱灯に一段と趣を感じました。

思わず、写真を撮ってしまいましたが、私が感じる白熱灯の趣が伝わらなくて残念です。

ウォーキングを始めてから一ヶ月以上が経っていますが、今朝、初めて人を見かけました。

この人に並んでお参りをしようとすると、
「くもの巣がすごいのよ。見て！」
と言われました。
確かに鈴の辺りにくもの巣が張られていました。
「くもの巣に拝んでもしょうがないでしょう？」
と、その人は言って、素手でくもの巣を払いました。
いやいや、私はとてもだめです。
棒でもあれば、お手伝いしますが、とても素手でくもの巣を払うことはできません。
あのねばついた糸の感触を想像するだけでも、ぞっとします。
お手伝いしなくて申し訳ないなと思いつつ、私は簡単に手を合わせて、その場を去りました。


今頃になって、この地域には、道祖神やお地蔵様などが、あちこちにあることに気づきました。
自分の家の近くの道祖神は、知っていましたが、この神社のすぐ手前にも道祖神があることに昨日の朝、気づきました。

それにしても、私も神仏を気にする年になったんだなぁと改めて思っています。