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はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

『朗読者』

2005年06月18日 | 雑談
今まで私が読んだ本の中で、一番感動した本。
泣けて泣けて、何度も読んだけれど、読むたびに泣けた。
初めは、単なる恋愛小説だと思って読み始めたけれど、こんなに感動させてくれる事になるとは思ってもみなかった。
最初に読んだのは四年ほど前。現在は、文庫本も出ている。
若い人にはどうかな?と思うけれど、中年の女性ならこの感動がわかってもらえると思う。
十五歳の少年ミヒャエルは学校の帰り道に気分が悪くなり、通りがかったハンナという名の中年女性に介抱してもらう。
それがきっかけで、恋愛に発展していくのだけれど、読み進んでいくうちに、物語は思いがけない展開をする。
ドイツの戦中戦後のという時代背景の中で、展開される二人の人生は、決して恋愛小説ではない深いものがある。
読んでしまえば、それで終わり、という軽い物語ではなく、読後感は重い。
いろいろなことを考えさせられるし、たくさんの割り切れなさが残る。
悲しいとかせつないとか、そんな単純な表現では言い表すことができない感情が残る。
ベルンハイト・シュリンク 著
お勧めしたい一冊。


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