初めて知り合った時
七つ年上だった
貴方の年齢は
もうずっと昔に過ぎた
きっと
私が重ねた時の分
貴方も時を重ねてるけど
あの時、貴方が言った
「俺のこと、どう思う？」
が
ずっと忘れられない…
今なら
好きです
って素直に伝えられるのにね…
初めて知り合った時
七つ年上だった
貴方の年齢は
もうずっと昔に過ぎた
きっと
私が重ねた時の分
貴方も時を重ねてるけど
あの時、貴方が言った
「俺のこと、どう思う？」
が
ずっと忘れられない…
今なら
好きです
って素直に伝えられるのにね…
あの時
きっと
貴方を好きと言える
タイミングを
貴方はくれていたのにね
私が素直に
好きと言えていたら
貴方は何て
答えてたのかな…
惹かれあっていた想いを
形にするには
臆病な二人
一歩進むには
勇気と自信が
足りなかった恋
やり直しはできないけれど
優しかった貴方の気持ち
今なら分かるから
あの頃の自分の弱さが
悔しくて
切なくて
ほろ苦くて
胸が締め付けられるくらい
苦しくて
今なら分かる
貴方の気持ちが
痛いほど…
気持ちに気付けなくて
ごめんなさい
無意識のうちに
貴方を求めていた私に
気付いていたのか
分からないけれど
あと
少しだった
私たち
もしも、再会することが
万が一あるならば
その時は
貴方に
真っ直ぐな気持ちを
直接伝えたい
それが
あの時の貴方に対する
私の罪滅ぼしだと
思うから
ずっと、好きでした
貴方のことが
今も忘れられないくらいに
貴方に話しかけられることが
嬉しかったのに
それが恋だと気付くには
物凄く遅かった私だった
あの頃は
恋に現を抜かす余裕もなくて
慣れない仕事に追われていた
あの時
貴方と私の気持ちは
きっと
シンクロしてたはずなのに
それに
気付けなかった私の鈍さと
貴方の勇気
どちらかが
ほんの少し多かったなら
今でも
こんな想いを燻らせて
苦しまずに
済んでるのに
恋の焔は
不完全燃焼
忘れ切った方が
ずっと楽なのに
SNSは
懐かしい人の
近況を知ることができるけれど
時に残酷な側面も見せる
知ってる人の名前を
たくさん調べたけれど
貴方に辿り着くことは無かった
その程度の縁なんだろう
諦めて
忘れてしまえばいいのに
一度燻ってしまった想いは
なかなか消えてはくれない
自分の
諦めの悪さに
嫌気が差すのに
忘れられない人は
やっぱり
忘れられない人という
ポジションから
変わることはないんだ
貴方は
私にとって
そんな人
付き合うことは無かったのに
付き合った誰よりも
忘れられない人
もう
過ぎたことなのに
まだ諦めきれない
私がいて
何かの偶然で
何処かで貴方に
ばったり出くわさないだろうか
なんて
考えるのは
今が充実していない証拠
忘れていた記憶が
蘇ったのは
どうしてなんだろう
会いたいと
思っても
会えないし
ばったり出くわしても
自分から声なんて
かけられるはずもないのに…
どうやったって
運命の歯車の向きを
変えることなんて
出来るはずもないのに…
恋の亡骸から
早く逃れられますように
夏が終わってしまう前に
どれだけ
待ち焦がれても
再会することはないんだと
知った夏
どれだけ
強い想いだとしても
気付くのが
遅すぎることを
知った夏
あれだけ泣いた日もあったのに
また会いたいなんて
どうかしてるのに
恋しさばかりが
募る夏
ストレートすぎる
貴方のアプローチ
本気だったなんて
ずっと気付かなかった
思い返してみても
戻れないあの頃を
今も恋しがるのは
今が充実していない証拠
今年の夏も
また一人
想い出に縛られて
生きていたくないのに
貴方への
想いに縛られてばかりの
私が
今もここにいる
貴方のいない世界なんて
考えられないくらい
切ない思いをしていても
時間は過ぎ去って
貴方のいない世界は
際限なく続いていく
諦められたら
こんなに苦しくないのに
悲しいけれど
流れていく時間だけが
救い
貴方以上の人なんて
きっと
何処を探してみても
いないことは
過ぎ去った時間の中で
気付いていた
貴方と
出会った頃のこと
思い出していた
手の届きそうなところにいて
結局届かなかった人であり
貴方にとっての私も
あともう少しの距離にありながら
縮められなかった距離
再会したとき
いっそのこと
結婚しててくれたら良かったのに
でも
そうだとしても
やっぱり
貴方に
この手は届かなかったのかな
未練がましく
今も想ってしまうのは
貴方以上の好きな人が
見つけられなかったせい
貴方と出会った
季節に私は今も一人きりで
