お腹が日に日に大きくなってきています^^
次は、出産前のレントゲン撮影が控えています。
レントゲンに写るパピーの頭蓋骨と背骨の数で生まれてくるパピーの数を
エコーよりもはっきり予測します。
それでもかくれんぼをしている子もいますからね~。
ブリーダーの仕事って、子犬を生ませて販売することがゴール?
いえいえ、
むしろ実は子犬が産まれてはじめて、そこがスタートライン、
そのブリーダーの繁殖の価値が決まるのではないかと思います。
自分の犬のことや相手の犬のことをよく知り、
この組み合わせで、どのくらいその犬種の理想に近づき
かつ、健全であること・・・
どんな子犬が産まれ、
どんな考えでどんな子犬を手元に残すのか、
そして次の繁殖につなげていくのか。
また、自分だけでいいなっと思うのではなく
ドッグショーでいろんな審査員の目に触れてどのような評価を得るのか・・・
客観的に見ることが大切になってきます。
ケネルブラインドネスって言葉がありますからね。
一言に「犬の繁殖」「ブリーダー」と言っても、本来は様々な工程があるのですよね。
こういうのが本来のブリーダーかなぁと私は思っています。
ペットを増殖するのはある意味かんたん・・・
オスとメスがいれば誰でもできます。今日からブリーダーです。
ですが犬種の未来を担える犬を繁殖することって
本当に気の遠くなるような作業だと思います。
妥協せずに続けていくというのがまた、難しいことです。
そしてその気の遠くなるような作業を経て、
ダルメシアンは人の傍らにいるわけです。
犬種自体や、この犬種を今まで維持してきた
先代のブリーダーたちにリスペクトの気持ちを忘れてはいけないなって
いつも思い返しています。
さてさて、こんな悠長なことを言っている余裕あるんかーいって感じですけど
(ないんですけど!笑)
こういうことって、どこでも純血種が手に入る時代に
意外と入ってこないストーリーだったりしませんか?!
しかも犬を飼い始めていろんな気付きを経験すると突然響きだしたりする。
これから純血種を飼いたい人に
その犬種が日本で手に入る裏側には、交配して出産して販売する、
だけではない営利を超えた誰かの努力があることをちょっとだけ・・・
知ることで、好き→愛好家への新しい扉が開くんじゃないかなって
おもってます^^
信念と情熱と知識のあるブリーダーから犬を迎えることの趣深さは
日々の暮らしの中で
その1頭の犬に至るまでの長い歴史を感じることができる
豊かな時間を過ごす事にもあるのではないかなと、
他犬種を見ていても思います。
今回の私の繁殖なら
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ノルウェーそして日本へとやってきた、
種と遺伝子の長い長い旅路に思いを馳せて
わたしのもとに来てくれてありがとうって、なるもんね。
でもでも、
いまはただ、母子ともに無事で子犬が生まれてくれることが一番大切です😁