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イスラエルを救った 女の剣の一振り

2019-02-03 00:06:35 | 日記

旧約聖書にユデイット記

というのがある

旧約続編なので 知る人も少ないだろう

女性である しかも 若い

夫を 若くして 亡くした 未亡人

である

当時 16万人という 膨大な敵軍に

囲まれた イスラエルの砦があった

砦といっても 一つの町である

水源も 敵に 奪われ 飲み水にも

事欠く 有様

町の 長老たちは 敵の奴隷になってでも

死ぬよりは ましと あきらめていた

そのとき 彼女が 名乗り出た

私を 敵軍に向かわせて 欲しいという

なすすべもない 長老たちは

常々の 彼女の信仰を見て

それを 受け入れる

なに 一人の女性が どうできるというのか

神様が 何かされるのかも と 言った 記述はない

長老たち が どう思ったかは わからない

いずれにせよ 彼女は 侍女一人を連れて

16万の 軍隊に 向かう

きらびやかに 盛装して

大胆にも 敵将に直接あいに行った

彼女は 敵軍見張りに こういう

イスラエルの 砦の 秘密があり

それを 伝えに来ましたと

見張りは 彼女があまりに うつくしいので

驚いた

将軍に伝えると 兵糧攻めの最中

時間のある 将軍

彼女をみて よからぬ思いを抱いた

余りに 美しかったからである

 

彼女を 得る前に 酒宴を開いた

大量の酒に 酔った将軍

彼女の前に 寝てしまった

彼女と将軍の間を気遣った

部下たちは 誰もいない

これこのとき とばかりに

将軍の剣を取った彼女

神様に祈り 力いっぱい

寝ている将軍の 首に降り下ろした

 

首を取ったのである

ものすごいのは ここから

スカートの中に 将軍の首を隠し

泉に 沐浴に行くといって

外に でてしまった

 

急いで そのまま 砦に戻った

砦にいた 敵将の顔見知りに

首実験を して 確認するや

砦に その首をかかげ 時の声をあげた

敵軍は 慌てて将軍に指示を 仰ぎに行くと

首のない 将軍がいた

何事が 起こったのか恐怖にかられた

そして 砦に将軍の首を見て

一斉に 浮足立った

そこに イスラエル軍が 殺到したのである

敗走する 16万の兵たち

さんざんに 打倒す イスラエル軍

 

のち 月桂樹の冠を ユデイットに冠らせ

踊りながら エルサレムに

凱旋 するのである

 

これは たった一人の女の

剣の 一振りが イスラエルを救った

歴史である

ダビデより凄いではないか