そこには 日本国の総理大臣はいなかった.宗主国アメリカの日本管理代表の
上下両院における 日本統治報告の場面が展開された.
なぜ日本国総理を酷評するのか.新聞というマスコミが報ずるべきであるが
一杯飲ませられた彼等にはすでに報道人としてのモラルの一片もないからである.
集団安全保障も自衛隊海外派遣も同盟国との一体の軍事活動も憲法改正も
辺野古の移転も独立国の総理ならそんな大それたことはしないはずである.
国民無視.議会無視この二つの大罪を侵してまで いささかのたじろい もなかった.
彼は年配者の妄言を無視して正義を貫いたみたいな啖呵も切った.
東京裁判の一級戦犯から奇跡的に生き残った 祖父岸晋介の功績高らかに
はなした.しかし日本国の半数近くの日本国民が彼を支持していることも
事実である.彼らはそんな総理に最高の拍手を送った.日本ではかって70年
まえのような 異常な様相が展開している.
国威発揚と言う忌まわしい言葉がよみがえってくる.
ヒットラーがベルリンオリンピックで「ハイル ヒットラー」と言ってオリンピックの宣言をしたように
彼も東京オリンピックで「大日本帝国万歳』とさけびたいのだろうか.
しかし日本がアメリカの属国になってもいいじゃないかと思っている国民が
半数近くいるということを思うと背筋が凍る思いである.
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