馬花 154 2-D 17年3組

2025-02-14 02:52:00 | 高校

皮膚を焼いた


髪を染めた



タトゥーを入れたかったが、怖くてやめた


東京で惨憺たる日々を過ごした

その都市に後ろ髪を引かれるような想いは一切なく、

寧ろ反発心が芽生えたのだろうか、

生まれて初めて耳下まで髪を伸ばした

 


髪を切った



私は生まれて初めてオカッパにした

イケナイDNAが付着している気がした

科学が不純を証明することを恐れて、

時間の隠滅にも冷静さを欠いて、ボブ

 

・・・・


事が判明したのは、2025年12月の6日だ

僕は、父親になる事ができるのだろうか

ましてや、確実に僕の子ではない

課題は三つ

1つは、父親になる器が僕に備わっていることだ

2つは、僕に人の子を愛せる器が備わっていること

3つは、生活

 

 

私は後悔はしていない

リャリャには申し訳ないと思っているし、

彼のことが好きだ

"自分を大切にしなさい"

こういうセリフを幾度となく言われてきた

クソクラエ

私は、人生のクダラナサを体現したんだ

イミノナサ

生命はそんなに尊い物じゃない

自分を粗末にしなさい

 

・・



クソガキども


暴愛

 



はい

みなさん聞いてください

学級委員長の私から連絡事項があります

 

卒業式の件ですが

みなさん・・・


 

「おいミュミュ、3年の担任誰だろうな」

「えー、そのままカワキタじゃねえの」

「違うよ、チョチョ。私達クラス替えはないけど担任は毎年変わるんだよ。そうだよね、フォフォ」

「H高のルールだからね。コココ先生だったらどうする?ナャナャ」

「最悪でございます。ぼ、暴力教師でございますよね。お、恐ろしい」

「みんなうるさい!学級委員長のキャキャさんが話しているじゃないか」


みんなの雑談が収束する機会を伺っているキャキャ

1年間学級委員長を務めて、何とか話しを聞いてもらおうとか、そういう気概は無駄だと悟った

空気のように。皆から害のある存在と思われないことが何より重要だった

待っていれば、自然に凪いでくる時があってそのタイミングで一気に話し出す

これこそ、私が確立した学級委員長のあり方だった

 


えっ


「キャキャさん、どうぞ」

眼鏡のパュパュが右手を差し出した

初めての経験だった

「あっ、ありがとう。えーみなさん。卒業式の件です。卒業生に2年生から花束を送ることになりました。私達D組は3年D組に花束を送ります。代表者から代表者へ送るのですが、2年D組の代表者を決めたいと思います。つきましては、卒業生の先輩に思い入れがあるとか、お世話になったなど、立候補される方がいらっしゃいましたら尊重したいと思うのですが」

 


私がやることになりました

"学級委員長がやるべきだよ""クラスの代表だからね"

"そうだね、それでいいよ""委員長、お願いしますっ"

予想していた流れだったが、案の定だった

拒否すれば、60のシラケた目ん玉が私に注視されて私の補論を抹殺するための眼光を放つ

 


花束贈呈はワタシクにお任せあれ





*3年間クラス替えはない

 

 

3年生になる

17から18へ

未成年から成年へ

 

 



 

 




 



進路に、学業に、部活に、恋に、青春

受験に、就職に、妊娠に、出産、生徒会

そして反抗、







 

 



 

 

 



STORY17.EIGHTEEN ~未,成年の愛暴~

 

 

 

 

クシャクシャ


粗末

 

 

 

 

 




STORY2.熊と人

STORY1.ハミルEN

STORY0.生命体

 

 

 



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