妄想族戦闘記

乳癌になっちまったよ。
この世の平和のためにキャンサーバスターとして立ち上がったおばさんの冒険記??

天寿って…

2010年03月20日 | 仕事
人間の寿命について考える。
特にこの病気になった時…いや…幼い頃から 自分は心臓が悪いといわれ続けていたから…か



新聞の訃報欄には 歳に関係なく毎日ため息が出るほどの人達の名前が載っている。


よく 職場で順番なら人生の計画が立ていやすくて どんなにいいだろうねぇ~とか…いやいや
分らないから面白いかもって話に花が咲くときがある。


でもね…同僚の娘さんや息子さんが突然の事故で他界された時なんかは
この自由時間システムを改良できないかと悲しくなってしょうがない。


私としてはどんな歳で他界しても 全てが天で決められていた寿命なんだと納得して生きてきたつもりだった。





一昨日 職場のデイサービスでお誕生日会があった。



Sさんは99歳になる一日前のお誕生日会歳にはとても見えない ツヤツヤ間お肌 


職員で「こんなにツヤツヤになるには どうしたらいいのかね」

   「99歳の年輪が ツヤツヤさせてくれるんだよ」など笑いながら会話して

手作りケーキを作り普通のショートケーキの2倍はあるだろう大きさを
ペロリとたいらげ元気にお誕生日写真を撮っていた。


私も普段はデイの利用者の顔写真を撮ったことなかったが
この肌の若さがうらやましくってカメラを向けた


認知症専門のデイとして 彼女は長く利用してくれ何時もニコニコ笑って
手を叩いてくれていたがこの日は笑ってくれず
「ねぇ~チョコッと笑ってよ」と声かけてしまったほどだった


あと 一年で100歳、こんな綺麗なお肌だという事は 私達がやっている基礎化粧って 意味あるのかね。
もしかして好き嫌いなく(彼女は脂で揚げたおかずが大好き)何でも食べて
肌に何にもしないことが一番いいって事だよね。



彼女が帰った後 美容談義に花が咲いたほどだった




昨日 大沼さんがミニコンサートしてくれていた時 デイの相談員が こっそり…


Sさんが眠るように他界されたと 連絡はいりました と耳打ちしてくれた。



え゛っ…えっ…



昨日あんなに元気に 食事は全量摂取尚且つ ケーキは二人前くらい平らげていたよぉ~
(彼女は咀嚼も嚥下も支障なく 何でも食べられたの)

何かキツネにつままれた感じが 施設の職員全体に広がった。



100歳一年前の誕生日に
大往生とは…凄すぎるよね。




後からケーキの前の写真と私が笑ってとやや笑いかかった写真をご家族が遺影にと 持っていかれたと聞いた。



ありがとうございました。



Sさんの長い長い人生の本当に最期の写真を私に撮らせて貰った事を感謝します。



そして人生挫けず Sさんのよう 何時も歌を歌ってニコニコできる明るく歩んで生きたいと思います。
…99歳までは…まだまだ遠いよなぁ