長澤まさみ主演のドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(月曜夜10時)を配信で観ました。
冤罪がテーマの社会派エンタメで、この世の不正、欺瞞に立ち向かう人たちの話です。さまざまな、実際の出来事から着想を得たフィクションとのこと。
つまり、冤罪事件は今も確実にあるってことです。
局アナの浅川恵那(長澤まさみ)はスキャンダルで飛ばされバラエティでなんとか仕事する日々。体調がすぐれず遅刻するし、しょっちゅう吐き気に襲われています。
そんななか、パワハラ・セクハラ上司に抵抗してほしいと若い女性スタッフに詰め寄られるところが苦かった。
「そういう役割」を求められる世代なんですね。自分で戦えないから先輩がやるべきって随分都合がいい話ですが。
しかし彼女は最終的に「おかしいこと」を飲み込むのはもう嫌だ、と冤罪事件に立ち向かうことを決意。もう、嘔吐を飲み込むのは嫌だというわけです。
わたしは、数年前元恋人を殺した容疑で逮捕されていた20代女性の事件を思い出しました。そのときは凄く心を痛めたけど、何するわけでもなくすぐに忘れていました。人ってそういう所はあると思います。
このドラマは、巨悪と戦う葛藤を見せるだけじゃなくて自分の中の善を試される話でもありそう。
脚本の面白さでどこまで引っ張っていってくれるのか、注目しております。