「僕の小説は、サラリーマンが電車の中で面白おかしく読んでくれればいい。読んでいるあいだ、嫌なことを忘れてくれたら十分です」
という言葉。謙遜っぽいけど、それが出来たら一流のエンタメと言えるんでしょうね。簡単なことではないと思います。
疲れたサラリーマンや主婦が、いっときの楽しみのために読む、ただ流れる映像・テレビじゃなくてわざわざ文字を追う。でも、大人が読むのですから軽すぎても重すぎてもいけない、「ちょうどいい歯ごたえ」が必要だと思います。
このこと、「ちょうどいい歯ごたえ」は、田辺聖子が何かに書いていて共感しました。
ところで半沢直樹のドラマはハマって見ていましたが、池井戸氏の小説は読んだことありません。機会があれば読んでみたいです。
それから、このへん↓が興味深かったので単なるメモ。
「小説にとって本当の瑕疵は、事実の違いじゃない。キャラクターの矛盾です。
例えば、こんなやついるわけないだろうとか。共感して読んできたのに、作家がストーリー上、こうなってなければ困るといって都合のいいことを言わせることなんです。」
「小説が破綻してしまうとか、ストーリーが畳めなくなってしまうとかが書き手にとって一番の恐怖です。だから詳細なプロットをつくって、予定調和で終わらせようとする。それだと確かに終わるでしょうが、そんな小説面白くないですよ。」
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