2020年度から施行される新しい「学習指導要領」では、3・4年生で「外国語活動(英語)」が必修となり、5・6年生では英語が教科となって成績がつくようになります。2018年度からこれを先行実施することを文部科学省は求めていますが、千葉市でも先行実施されるそうです。
さて、英語、どうしましょう?と悩んでおられる親御さんも多いかと存じます。
娘の小学校では、小学3,4年では、週1回の英語学習が新年度から始めるそうですが、さて、どんな感じなのか、私も保護者の一人として、「予習とかさせたほうがいいのかな‥」とさすがにちょっと思っています。
本当のところ、英語教育をいつはじめるのがよいのでしょうか?
「早い方がいい」という人もいれば、「いやいや、国語(母語)がきちんとしていれば、英語は中学になってからでも大丈夫」という意見も聞かれます。
どちらも、一理あるのかな、と思います。
私の意見ですが、英語はいつ始めてもいいとは思いますが、大事なのは、英語は一度始めたら毎日勉強をすることだと思います。
なぜなら、英語は使っていないとすぐに忘れて「ゼロ」に戻ってしまうからです。
(私も、塾が3日くらいお休みで、英語を使っていないと、すぐに「勘」が鈍ります、困ったもんです。)
一体、どうして、こんなに英語は忘れやすいのでしょう?
みなさんは、日常、何語でものを考えていますか?
大抵の日本人は「日本語」ですよね?
頭の中のコンピューターは「日本語」で動くようにプログラミングされています。
もし、そこに「英語」が入ってきたら「脳」はどうすると思いますか?
頭の中のコンピューターにとって後から入ってきた「英語」は「日本語」で書かれたプログラムを壊すワルモノです。
全力で「排除」しようとします。
よって、英語は、数学や、理科、社会以上に忘れやすいのです。
だから、よく「単語がなかなか覚えられないよ」と嘆く中学生が多いのですが、それは当然で、決してみなさんの物覚えが悪いわけではなく(DON'T MIND!)、単に練習時間が少ないだけなのです。
(たまに、語学がとても得意な人がいて、どんどん覚えてしまう人もいますよね、うらやましい限りです。)
こんなことを書くと「はー、英語の勉強なんてしたくないよ」という小中学生の嘆きの声が聞こえてきそうですよね。
でも、母語以外の言語を身に着けると、よく言われますが、まるで頭の中にもう一つぽこっと引き出しができたように、英語で頭のコンピュータが動き出す、という不思議な体験もできます。ここに行きつくまでには、何千時間と勉強しないといけないのですが、一度引き出しができてしまうと、なにかと便利です。(ただし、長く使っていないと、さび付いて、引き出しがあかなくなってしまうこともあるので、要注意です。)
小学生のお子さんをお持ちの保護者の方、お子さんに英語をはじめさせようとお考えでしたら、毎日どのくらいの英語学習時間が確保できるか、継続できるのか、よーく見極めてからスタートさせるのがベストと思います。
そして、はじめたからには、毎日、毎日、一日5分でいいので、英語の学習を続けるようにしましょう。
そうすれば、「私、英語を学習しているよ!」と、胸を張っていえる効果が出てくるはずです。
現在、中学生が英語に立ち向かっている時間(勉強時間)、学校で週3、4回、塾で2回、家で2回、これくらいが、まあ、英語力が向上(少なくとも現状維持できる)のに要する、必要最低条件でしょうかね。