半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

『星の雫』

2013年07月05日 12時21分19秒 | ★ やや半次郎の世界 ★

こんにちは、やや半次郎です。

雨模様ですが、雨が上がったら気温は28℃まで上昇するそうですから、熱中症には十分注意しましょう。

因みに、明日は最高気温が35℃に達するとの予報です。

暑さを乗り切るには、やや半次郎の可笑しな世界をどうぞ。

………………

『星の雫』

七夕さまには、いろいろな言い伝えが残っておる。
じゃが、織り姫と彦星が出会うと言うのは紛れもない事実じゃ。

そしてこの時期、日本では雨が多く降るが、それは離れ離れになっていた織り姫と彦星が再会を遂げ流した嬉し涙でもあるんじゃ。

「でも梅雨は1ヶ月も続きますやん。何でそんなに長いこと喜んでますのん?」

それはじゃなぁ、旧暦で七夕祭りを行っている地方に気を遣ってのことじゃろて。
そうとしか思えんじゃろ?

じゃから、この時期の雨は温かいのじゃ。
織り姫と彦星の再会を喜ぶ涙じゃけんのぅ。
涙と言うと嘘臭くなるから雫とでも言おうか…、星の雫じゃ。

「星の雫かぃゃ…。そやけど、梅雨時以外の雨は逢えない時の雨やから、星の雫とは言われへんちゃうん?」

そう思うじゃろ?
ところが然に非ず、逢えなくて流す切ない涙も、やっぱり温かいのじゃ。
織り姫も彦星も、性格が良すぎるくらいに良いからのう。

「おいおい、ちょっと待ってんか~。夏は温かい雨やからええわいな。冬はどないやねん。あんな冷たい雨が降ってるやないか~。」

それはじゃな、織り姫と彦星の雨だけやのうて、他のもんが混ざっておるのじゃ。
そう、織り姫と彦星の間にあるのは天の川じゃろ?
その天の川が氾濫して川の水がこぼれ落ちてるのが混ざっておるのじゃ。

「ははぁ~、それで冷たいんか。しかも降る量も半端やない。」

そうじゃ、分かるかな?
雨は星の雫じゃから有り難いものなんじゃ。
ただ、地上に落ちてくる間に、放射能やら何やら、いろいろと余計なもんに曝されよる。
じゃから、手放しで喜ぶ訳にはいかんて。
それもこれも、みんな人間が悪いのじゃがな。

「人間は悪いんだっか?」

いや、まぁ、悪いと言うのは言い過ぎかも知れんがな、悪いと知らずにやってしまった行為も少なくないからのう。

ただ、悪いと知っていながら止められない人間もおる。
知っていながら、敢えてやる者もおる。

こういう輩は根っからの悪人じゃ。

星の雫は、世の中をキレイに洗い流してくれる効果もある。
彼らの心から悪の種を消し去り、キレイに清めてくれるんじゃ。
本当に、有り難いもんじゃ。

おや、ポツポツおいでなすったようじゃのう。
のぅ、そちらの人…?

おや、居なくなってしもうた。
清められてしもうたのかのう…。

By やや半次郎



最新の画像もっと見る

post a comment