半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

恋の初めは、みな同じ

2006年12月17日 14時18分05秒 | 詩・メルヘン
こんにちは、半次郎です。

今日は、斎藤茂吉の歌(短歌)をご紹介します。

この歌は、どんな場所でどんな時に歌ったものかは知りませんが、なんとなく想像し、勝手に解釈をしています。
間違って解釈しているのかも知れませんが、それを見越しているような、そんな歌です。
因みに、gooのブログには“短歌”というジャンルがないので“ポエム”に入れました。


   しんしんと雪ふりし夜に汝が指のあな冷たよと言ひて寄りしか
                                (斎藤茂吉)


雪の降る中を歩いていて偶然触れた指の冷たさに寄り添ったのか、室内で触れた指の冷たさを口実に寄り添ったのかは分かりませんが、触れ合った指のその冷たさが却って愛おしさを高めたのだと思います。

恋の初めは、誰でもこのようなものなのでしょうね。
爽やかな余韻が残ります。

この先はどうなったのか分かりませんが、それは“野暮”というものでしょう。

過去形で語られていますので、そのお相手の方を目の前にして当時のことを懐かしんで詠んだのかも知れません。

茂吉、32歳の時の作品です。

先月亡くなった斎藤茂太氏は、茂吉のご長男です。
“モタさん”には、エッセイを通して、本当に多くのことを教えて頂きました。
ありがとうございました。
改めて、合掌。
                               from 半次郎




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