こんにちは、半次郎です。
昨日は今年初めて、蝉の鳴き声を聞きました。
各地で猛暑日を記録したそうで、熱中症とみられる死亡者は4人 。今年もまた、過酷な季節がやって参りましたね。
夏が過ぎるまで、熱中症対策をして、サバイバルしましょう!
では、その熱中症はどうして起こるのでしょうか?
先ずは、熱中症が起こるメカニズムを知って、正しく対策を講じましょう。
人間の身体は体内で熱を産み出しています。これを『産熱』と言います。
運動をしたり、気温が上がったりすると、産熱が増えます。
また、余った熱を身体の外に逃がす働きもあります。これを『放熱』と言います。
人の身体は、『産熱』を『放熱』で体外に逃がし、体温を36℃に保っている訳です。
この『産熱』と『放熱』のバランスが崩れた時、つまり 『産熱』>『放熱』 となった時に様々な悪影響がおきます。
一体、どんな悪影響があるのかを、そのメカニズムから見ていきましょう。
まず、体温が上がると、人の体は身体の表面(皮下)に流れる血液の量を増やして、『放熱』をしやすくします。
血液が身体全体を巡るため、一時的に血液が不足し血圧が下がります。
すると、脳に十分な血液が送られず、酸欠状態になります。
その結果、めまいや立ちくらみが起きたり、意識を失ったりします。(『熱失神』と言うそうです。)
また、体温が上昇すると汗をかいて『放熱』します。
汗が蒸発するときに熱を奪ってくれるからです。
汗をかいても水分を補給しないと、脱水状態になります。
脱水状態を続けると、倦怠感や悪心、嘔吐、下痢といった症状が出ます。(『熱疲労』と言うそうです。)
この汗は、血液から造られます。
その成分は、電解質(イオン)です。
つまりナトリウム、カリウム、クロール、カルシウム、マグネシウムなどです。
その中でも、ナトリウム(塩分)が最も多いので汗はショッパイのです。
発汗で、体内の塩分が出てしまうので、水分だけを補給していたのでは、体内の塩分が不足してしまいます。
塩分は筋肉の収縮を調整する働きを担っているそうですから、手足がつったり、筋肉が痙攣したりします。(『熱痙攣』と言うそうです。)
さらに体温が上がり続けると、『放熱』が追いつかなくなり、能に影響が現れたり、倒れたり、意識障害をきたしたりします。
ここまでくると『熱射病』と診断されます。
熱中症は、この『熱射病』や『日射病』の総称のことです。
・・・と、ここまででメカニズムはだいたい分かって来ましたが、では、対策は・・・?
結局、『放熱』と『産熱』のバランスを、『放熱』>『産熱』となるよう『放熱』の援助をして上げれば良い訳で、涼しいところで安静にして、失った水分や塩分を補給すること以外にありません。
動くと『産熱』が出ますから、極力、動かず、出来るだけ涼しいところで横になっているのが一番かと・・・。
半次郎、今夜はこの方法で家事を逃れましょう。
「あぁ、熱中症でダメだ~! 安静にしなくちゃ~!」
・・・と、家内の前で、そう叫んで、横になることにします。
シメシメ、これで今日は洗い物をしなくても済みそう・・・。
・・・待てよ、救急車なんか呼ばないだろうな?
大事になると恥ずかしいから、やっぱり止めときましょう。
洗い物をすれば済むことだし・・・。
トホホ・・・。
From 半次郎
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます