心理ミニ講座の第2回目は『ストローク(心の栄養)』でした
エリック・バーンは『人は何のために生きるか、それはストロークをもらうためである』と言いました。
ストロークとは「ある人の存在や価値を認めるための言動や働き」
つまり、人から人へのやり取り・関わりの全てのこと。
ストロークには
言語的ストロークと非言語的ストロークがあり、それぞれに+と-が存在します
プラスのストローク(もらうと心地良い気持ちになるもの)
ほめる、励ます、挨拶する、共感する、微笑む、撫でる、抱きしめる など
マイナスのストローク(もらうと嫌な気持ちになるもの)
叩く、蹴る、にらむ、悪口を言う、叱る、責める、馬鹿にする など
ほかに
条件付けストローク(+)
・挨拶が出来てえらいね
・100点とったらお小遣いあげよう
条件付けストローク(-)
・勉強しない子は嫌いよ
・仕事が出来ないとあなたを認めない
無条件のストローク(+)
・あなたがいてくれるだけで幸せ
・おはよう、おかえり など
無条件のストローク(-)
・あなたは何のいいところも無い
・お前なんか生まれてこなきゃよかった
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ストローク経済といって、ストロークには貯金の法則があるため、
+をもらうとプラスの貯金
-をもらうとマイナスの貯金
になります
しかし
もちろんプラスのストロークが増えたら良いけれど、貯まらない原因があるわけです。
与えてはいけない : その服似合ってるね、その髪型素敵ね、など思っていても言わない
要求してはいけない : 一生懸命作ったの、美味しいでしょ? と聞きたいけど言わない
受け取ってはいけない : 「あなたのおかげよ、ありがとう」と言われても、「いえいえ、そんなことないです」と受け取らない
拒否してはいけない : 飲み会に誘われて行きなくないな〜と思っても断ってはいけない
自分にストロークしない : 自分のことを自分で褒めることをしてはいけない
なので
ストロークを貯めるためには逆をすると貯まっていきます
与えましょう
要求しましょう
受け取りましょう
嫌なストロークは拒否しましょう
自分にストロークしましょう
▶プラスが貯まっていると人にもプラスのストロークを発することができます
▶マイナスのストロークが貯まっていると人にもマイナスのストロークを発しやすくなります
プラスのストロークを多く貯金できると、安心する力が増し生きていく力にもなりますし、自分の窮地に自分の足で立ち上がれるようになるといいます
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それから
ノンストローク(ストロークがないこと)について説明します。
ちょっとイメージしてみてください。
学校に行って誰も声をかけてくれないとか、職場で挨拶しても誰も返してこないとか、そんな状況にいるとしたら辛いですよね
ノンストロークって辛いです。
プラスのストロークが良いけれど、無視されたり仲間はずれにされるぐらいなら、叱られてもいいから悪さをしてマイナスのストロークでも求めようとします。
だってストロークがないのは辛いから
子どもが悪さしてるように見えるときは、プラスのストロークが足りてないサイン。
「プラスのストロークちょうだい」って言ってるのかもしれません
子どもの成長には、食事からの栄養だけでは育ちません。
親からの愛情や、肌に触れて抱きしめたりすることがいかに大切かということ、つまり心の栄養(ストローク)がとても大切なのです
「何が出来ようが出来まいがあなたが大好きだよ」
この無条件のプラスのストロークをお子さんに伝えてあげてくださいね
もっと詳しく学びたい方へ
心理カウンセリング力養成基礎講座テキストより