祭神は少名毘古那神と案内パンフレットにあります。三宮神社という名前で呼ばれるには村の歴史が関わっているのでしょう。今の福崎町の基になる村は、福田村と山崎村の住民が切り開いた福崎村だと伝わっています。福崎とは福田の「福」と山崎の「崎」から付けられた名前だといいます。案内パンフレットにある中村というのは、名前からするとその中心にあった村なのでしょうか。大雨で滅村し、住民の一部が福田と新町へ移住したとあります。新町は現在の番地名では福崎新となっていますので、福崎という村で新たに開発された場所(町)という意味でしょう。いまは福田と新町の村社になっているとありますが、それぞれの村には、村の鎮守として、福田村には大歳神社、新町には天満宮があり、この三宮神社に対する思いが薄れてきているようです。パンフレットの写真に見える拝殿は、遂に撤去されてしまいました。修復できないほど傷みが進んでいたのでしょう。三宮というからには二宮、一宮があったと思えます。現在、二宮と呼ばれているのは山崎村の神社で、福崎町内でも古い神社です。しかし、一宮神社と呼ばれているのは、歴史的には別村であったと考えられる高岡地区の神社です。他に一宮と呼ばれた神社は見当たりません。しかし、三宮と呼ばれたこの神社がそれらに次ぐ歴史を持っていたのは間違いないでしょう。
30秒の心象風景23802・拝殿がなくなった~三宮神社~
https://youtu.be/9t4-rLDIz4E
30秒の心象風景23802・拝殿がなくなった~三宮神社~
https://youtu.be/9t4-rLDIz4E