日本は上下水道の整備が進んで、人口密度が高い都市部はもちろん、都市近郊の周辺部から、過疎になりつつある地方の集落にいたるまで、汚水を処理する設備が整えられているようだ。地面を意識して歩いていると様々な鋳鉄の蓋がある。マンホールと呼ばれる人が入って作業できるサイズのものから、中を覗いて点検できる程度のものまで様々な鋳鉄の蓋がある。丸い蓋には管理を示す自治体の名前とその設備を表す内容が文字で示されている。新たに設置されたものには、自治体を表すシンボルとなるものがデザインされているのが普通である。そこに、「おすい」や「うすい」などその設備を文字で表している。最近のものはひらがなが多く、「おすい」は汚水で、「うすい」は雨水なのだろう。消防設備の消火栓などの蓋にも、わかりやすく親しみやすいデザインが見られるようになった。ただ、注意を促すことが必要なためだろう、消火栓の場合は黄色や赤でマーキングしてあるものが多い。
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30秒の心象風景6964・鋳鉄のデザイン~マンホールの蓋~
https://youtu.be/G88ghI99xB8
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https://youtu.be/G88ghI99xB8