狛犬の年号で天明に出会ったのはあまり記憶にありません。かなり古いものですが、それよりも、天明といえば全国的に飢饉の続いたことで知られる年号です。天明二年から八年にかけて続いた天明の飢饉は、西日本に始まり、東日本では甚大な被害が出たという全国的な大飢饉で、多くの死者が出たことが記録に残されています。浅間山など火山の噴火もあって、気候変動の激しい時期だったようです。福崎町の余田の大歳神社で出会った古い狛犬は天明四年とありますので、その期間に当てはまります。人々が何を願って狛犬を奉納したのか、先人の心が偲ばれます。
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30秒の心象風景20837・天明の狛犬~余田大歳神社~
https://youtu.be/wwtud5QpkXs
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30秒の心象風景20837・天明の狛犬~余田大歳神社~
天明4年と刻まれている福崎町余田、大歳神社の狛犬です。天明2年から7年にかけて全国的な大飢饉となりました。その頃に造立された狛犬になります。
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30秒の心象風景20837・天明の狛犬~余田大歳神社~
https://youtu.be/wwtud5QpkXs