ユーミンが作詞作曲して、沢田研二(ジュリー)に提供したのが【静かなまぼろし】。
自分も大好きな一曲。
これはジュリーの1989年10月のアルバムに収録。
元々は1978年にフジテレビ「ミュージックフェア」でユーミンと共演した際にジュリーに提供された作品で、11年越しで音源化が実現した。
その詳細があったのでコピペ。
シンガー・ソングライター松任谷由実が、フジテレビ系音楽番組「MUSIC FAIR」(土曜午後6時)に出演。大ファンだった沢田研二(75)のために楽曲を書き下ろしていたことを明かした。
同番組の放送開始60周年を記念した企画で、松任谷がゲスト出演。沢田とツーマンショーの形で出演した1987年(昭62)2月の放送を振り返った。
番組では当時24歳の松任谷と29歳の沢田の写真が紹介された。軽部真一アナウンサーが「ユーミンがジュリーとの共演を希望されたんですか」と尋ねると、松任谷は「大ファンだっていうことがどこかから伝わったから、企画してくださったんじゃないでしょうか」と笑顔で回想。さらに「この番組での共演のためだけに曲を書いたんです」と明かした。
楽曲名は「静かなまぼろし」で「当時の沢田さんのイメージに合わせて作りました。『カサブランカ・ダンディ』とか『勝手にしやがれ』とか『TOKIO』ですごい前の、フレンチな感じの頃だった。そのイメージで作った曲です」と説明。フジテレビに映像は残っていなかったが、視聴者が所有していたテープが放送された。
VTRを見つめた松任谷は、沢田の歌声に「ほら、ぴったりじゃない!」と改めて感激。「音楽やってきて良かった。やってきたからこうして今見られるというぜいたく」としみじみと語り、「沢田さんも1回のために覚えて歌ってくださったのが感激でした」と感謝していた。
シングルカットされることもなく、ザンネンながら大ヒットとはならなかったけど、ジュリーの名曲のひとつには間違いない。
そのの音源がYouTubeに残っていた。
この動画を載せると、
『アフィリエイト、商用利用、公序良俗等の規約違反により、又は、法令上規定された手続により現在、その記事を公開停止させていただいております。』
ってメッセージが出るので、静止画のみ。
気になる人は【沢田研二 静かなまぼろし】で検索してね。
それにしてもジュリーのキレイな歌声にはビックリ。
のびやかな高音、ビブラートも素晴らしい。とにかく歌がうまい。
しかしこれを聞いたとき、歌詞に違和感があった。
作詞の一部が異なっていたから。
その部分を合わせて紹介。
( )の赤い字が当時のミュージックフェアバージョンの歌詞。
【静かなまぼろし】
通りのドアが開き 雑踏が迷い込む
そのときまぼろしを見てる気がした
小走りのシルエット ガラスを押して
あなたが店に入ってきた
もしも微笑み この席で向き合えば(この席につくのなら)
時は戻ってしまうの(時は戻ってしまうよ)遠い日に
全てを分かち合い 歩いた二人が(二人も)
今では柱越し別のテーブル
誰かとメニュウを選ぶささやき
ふりむく勇気がなかった
会わない日々を云いつくす言葉などもういらないの(もういらないさ)
気づかずいて欲しい(いておくれ)
昔の恋をなつかしく思うのは
今の(きょうの)自分が幸せだからこそ
もう 忘れて (←この歌詞が省略)
ユーミン版は女性目線で、ジュリー版は男性目線ってことなのかな。
だけど、それなら『あなたが店に入ってきた』の「あなた」は男性に対するものなので、ちょっと矛盾が出ちゃう。
そして最後の『もう 忘れて 』の存在意味。
取り方によっては、リフレインすることで未練があるのが女性の方なのかな、なんて思える。
つまりユーミン版は、まだ未練がある。
ジュリー版は、これで断ち切れる。
ちょっとした歌詞の違いで、こんなにも受け取り方の幅が広がるものなんだね。
ハル★
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