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大彦の時たま日記 (^^)

映画 この世界の片隅に を観て

2016-12-12 02:16:59 | アニメ・コミック・ゲーム
映画 この世界の片隅で を観て

ついに映画「この世界の片隅に」を観てきました。

小学生の時、4年間呉の町にいてこのアニメ映画は気になっていたアニメです。

私の小学生時代の呉は、
まだ戦争の爪痕が残っており、防空壕に練兵場など海軍の町だった頃の名残が残っていましたね
そのせいでしょうか、映画を見ているととても懐かしく感じました。

また映画を見ていて、当時の戦争を体験した男性の先生が戦時中の頃の話をしてくれて
兵隊さんのことに呉の町並み
戦艦大和は機密で呉線の列車は呉に入ると海側を見れない様に窓を閉めた
でも、大和は大きかったと言っていたこと…
呉の大空襲の話
あまり覚えていませんが色々話してくれたことを
思い出しまいた…

アニメ映画の中の北條家の家ですが、灰が峯の昔の登山道の入り口辺りにあるのでは?
灰が峯は2回登っており、ああっあそこら辺だなぁ

映画の中で呉線のめがね橋はよく通り、その先の
呉市民病院(海軍病院)また病室の窓から見える練兵場にはよく遊びに行ったので見ていてなつかしかった
呉の町はすぐ山で山裾に家が立ち並び、友達の家に行くにも山登りの感覚でしたかね
すずと晴美が爆弾の爆発に巻き込まれたのは、宮原か青山辺りかな?防空壕が多かったし
あそこは造船所に呉海軍鎮守府などが近くて爆撃がひどかったと聞いています。

すずが、サギを追いかけて周作に機銃掃射から助けられるところの水路
呉の山裾の水路は結構大きく大人一人入る事ができるところもある

原爆投下の後、広島からの被災者が歩いてきて亡くなったところは
聞いた記憶があります。


映画の感想ですが
とても「切ない」
前にドラマで放送されましたが
アニメ映画の方が「とてもとてもやるせない切ないさ」が本当に伝わってきます。
主人公のすずさんの性格はおっちょこちょいでのんびりで愛くるしく少し抜けてるが絵が趣味で上手い
(まるでユーフォの久美子に近いかな、あそこまでのんびりではなけどね)
映画の中で、徐々に大人に成長していく主人公の性格にビジュアルはよく出ていていいですね。

このキャラクターデザインに性格の雰囲気は絶妙にいいかしら?

この主人公だからこそこの家族が明るく暮らしていけるのではと感じます。
最後、広島駅で戦争孤児を連れて帰るのは‥温かくいい場面
(ドラマでは温かさが感じられなかったけど、アニメ映画は原作に近いいい感じが出ています。)I
戦争孤児が死んでしまう話は聞いた記憶がある…駅で…
拾われた子供は、凄く幸せ…
最後に呉の夜景が出ます、アニメ映画の方は少し物足らない感じがしますが
漫画の方がよりしみじみと心にしみますね。

漫画を読むとわかるけど、戦時中のストーリーですが
家族と人の温かさの絆を語っている。
戦争に飲み込まれたと言うより
戦時を経験した家族の生活と言うのが正しいと言えると思う。

本当に切ない、物語

「君の名は。」も切ない

映画として見るのなら「君の名は。」はとても素晴らしいけど

感情で切なさを語るなら「この世界の片隅に」でしょうか?

この2つの大きな違いはENDが違いすぎる
「君の名は。」は、結びによる奇跡
(こうなって欲しいと言う望み)
「この世界の片隅に」は、慎ましく心温まる家族の絆
(現実は厳しいけど、生きていく希望)

少し残念なのが、このアニメ映画では呉の町並の世界観が物足りない

呉の軍港はよく出ているのだが?
呉の町は漫画の最終回のカラーで紹介されているように狭い三方の山に囲まれた町
1日で歩いて回れ、家は北條家の様に山裾まで広がっている町なんです。
アニメ映画では、良くも悪くも呉や広島の生活感があまり感じられないかな?
漫画では紹介されているのに…

何となくだけど
「君の名は。」は町並みは見れないのに周りの景色に生活が見える。
何故だろうか?


「猫は生きている」「ふたりのイーダ」
呉でみた記憶のある映画です。

個人の意見なので、不快な点もあるかもしれませんが
お容赦のほどを