八障連ブログ

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コラム『日々のなかから、、、』(11)

2014年06月25日 | コラム
5月21日。世間様が、沖縄では25年ぶり、本州での観測は実に129年ぶりとなる金環日食に湧いている頃、私の興味は、同じ宇宙でもまったく別のところにありました。
19日未明、米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から、民間企業のものとして初めて国際宇宙ステーション(=ISS)とのドッキングに挑戦する無人のカプセル型民間宇宙船「ドラゴン」を載せた打ち上げロケット「ファルコン9」が、エンジンの点火作業に入った直後に検知された異常によって自動停止するトラブルに見舞われ、成功するかとても心配だったのです。米航空宇宙局(NASA)では、昨年スペースシャトルが退役して以降、コスト削減の面から宇宙開発に関わる一部の事業を民間に委託することを発表していて、ドラゴンは、ISSに向かう際には計521キロの食糧や物資を積み込むということでしたが、やがては物資だけでなく飛行士を輸送する「宇宙タクシー」としても使用される見込みで、この打ち上げが成功すれば、それまでアメリカ・ロシア・中国といった大国が主導していた宇宙開発が民間のものとなり、一般人が気軽に宇宙旅行できる日もぐっと近くなると、私は期待していたのです。
その後ファルコン9ロケットに搭載されたドラゴンは、5月22日午前3時44分(日本時間午後4時44分)、無事打ち上げに成功し、25日にISSとドッキング、食料や補給物資、コンピューター、備品、科学機器などを届けた後、ごみや使用済みの機材など約600キロ分を回収。31日、無事地球に帰還しました。
すでに、小型のロケットを合体させた飛行機で、大気層すれすれまで上昇し、そこから分離したロケットで宇宙に飛び出す、という形式の宇宙旅行は実現しています。ロケットは僅かな間だけ宇宙を漂い、重力によって大気の中に戻されパラシュートで落下する仕組み、つまり、うんと高くにボールを投げて、遠くに落とすのと同じ理屈です。
また小型の宇宙ステーションを宇宙に浮かべて、観光客をそこへ呼ぶという《宇宙ホテル》を建設する動きも進められていると聞きます。
ここまで書けばもうお分かりでしょう。私の夢は身体障害者として初めて、宇宙に行くことなのです。
地球に住むという事は、すなわち重力と付き合うことです。
私の場合、自分の体がたまたま重力との付き合いが上手でなかったために、ベッドから身を起こすのも一苦労。自分の脚で歩くこともままなりません。あらゆるものが重力から解放され無重力の世界というのを体験してみたいし、月面から青い地球を眺めてみたらさぞキレイでしょうね。
叶わぬ夢と人は言うかもしれません。でも夢見ることは自由でしょう。
《宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。》
その昔、私に夢を与えてくれた古いのテレビ番組の言葉です。
夢だけでは生きられませんが、夢のない人生寂しいもの。いくつになっても夢は大事にしたいものですね。

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