のっけから、三十になるおばさんバルサの冒険活劇がはじまります。季節は秋でしょう。紅葉という言葉が出てくるところをみると、少なくとも南半球をモチーフにしたファンタジーじゃないことぐらいは見当がつきます。
冒頭から「バルサの運命を変えた」事件が起き、このストーリーがアクション中心であることを覗わせます。
牛車だとか土下座とかいう言葉から、西洋のファンタジーじゃないことは明らかですし、いったいこのファンタジーはなんだろう、というのが最初のわたしの感想でした。
短い言葉で、どんどん話が進んでいく。たたみかけるような展開。
命を落としかけた皇子を救おうとしたバルサは、水のなかでふしぎな体験をします。
最初読んだときは、とまどってしまったのですが、辛抱強く最後まで読んでみて、この体験の意味がよく分かりました。
そして、話の伏線の張り方というものに、感心したものです。
ちょっと、オタクだけどね(笑)
さて、短槍づかいのバルサが、この後どうなっていくのか。
皇子はどうなるのか。
日本初、ハイファンタジーの傑作! 東南アジア風の舞台で活躍するバルサの物語が、いま、はじまります。
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