大分合同新聞
http://www.oita-press.co.jp/read/read.cgi?2004=10=26=963414=chokan
トリニータ戦 「水没」から1カ月 迷走続く補償問題
熊本県民総合運動公園の駐車場入り口には冠水の危険を喚起する看板を設置
J1リーグの大分トリニータ―名古屋グランパスエイト戦(9月26日・熊本県民総合運動公園陸上競技場=KKウイング)の臨時駐車場が豪雨のため水没し、100台以上の車が被害を受けてから、26日で1カ月がたつ。動かなくなった車も50台程度あり、補償問題など早期解決が望まれていたが、今のところ表立った進展はなく、被害者からは「ここまで長引くとは。一体いつまで待てばいいのか」との声が高まっている。
試合はトリニータを運営する大分フットボールクラブ(大分FC)が主管。KKウイングは熊本県の施設で、同県スポーツ振興事業団が管理。試合の運営は同県サッカー協会がサポートし、同県内の警備会社が場内警備に当たっていた。
当初から被害者の窓口となり、調査を進めてきた大分FCは、既に情報収集・事実関係の把握は終了。現在は天災か人災かを含め、第三者機関による調査の結論を待っている状況だといい「結論を待ってクラブとしてどうしていくのか決める。今週中には、被害者へ説明会についてお知らせしたい」としている。人災と判断された場合は、試合の主催者であるJリーグが加入している運営の保険が適用できるようだ。
一方、熊本県スポーツ振興事業団は独自に調査を行った上で「駐車場入り口に冠水の危険を喚起する看板を設置しており、当日は大会本部に車の移動を促すアナウンスをお願いした。大分FC側の計画では臨時駐車場は関係者用となっていた」と説明。管理上の問題はなく、適切な対応をしたという当初からの姿勢を崩さず「大分FCから補償のことについて現時点で何も言われていない」と話す。
熊本市内の被害者女性は「とりあえず今月末までは待ってみようという感じ。早くどうなるか知りたい」と言う。今月中に大分FCによる説明会が行われたとしても、最終決着までは、まだ曲折がありそうだ。
[2004年10月26日09:59]
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