~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

stay

2021年05月02日 18時31分07秒 | 映画

見てきました。

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

 

なんかゾクゾクするし、ゾワゾワするし、モヤモヤするし、でも面白かった。

上手く表現できないけど「ミクロを描いてマクロを描く」みたいな。なれない言葉使うからなんだかわかんないね。

 

誰の場所でもない空き家の古民家を舞台にして、誰でも出入り自由な場所として物語が進んでいく。

ものすごく無法地帯な感じすらするこの舞台と設定が、どういうわけかものすごい秩序を感じる世界だったのが、なんとも皮肉というか、風刺的というか。

 

あと、この「古民家」ってのがミソでしたね。

今回鑑賞後に監督とキャストのトークショーがあって、監督曰く「家をみせたかった」っていうことを言っていました。

この家がなかなか。

昔ながらの日本家屋で、玄関からほかの部屋まで全部見渡せるような、2階もあるけど吹き抜けで、完全に仕切られている場所がないような作りなんですね。

この空間こそが、無法に見えるこの場所に秩序を作っているような、いやでも秩序ができてしまうような、そんな作りでした。

 

誰の場所でもない、誰でも出入り自由、とあらば誰がどう好きに過ごしてもいいはずなのに、一人の女性は食材を手渡され炊事をし、一人の男は家の改修をし、その男はほかの居住者に夕食の食材集めを指示して、男たちはしぶしぶ従う。いったいどうなってんだって。

パンフを読んであらためて気付いたけど、確かに食事時には必要もないのに全員一緒に宅を囲んでいるのも、よくよく考えると不思議な光景でした。

 

終盤、連鎖するように家を出ていって、家の中を静寂が襲うシーンがありましたが、あそこだけはちょっと怖かったです。世にも奇妙な物語かなって。

 

立ち退き勧告に来た男が来訪者に応えるラストも好き。

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SNS 少女たちの10日間

2021年05月02日 17時47分31秒 | 映画

見てきました。

 

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

 

言葉は悪いけど、なんとも胸糞悪いものでした。

もちろん、今作に出てきた「搾取する側」の人間に対してですが。

それがフィクションじゃないってのもなかなかきつい。

これがチェコ警察を動かして、実際に摘発・裁判までいったってのもすごい。

 

 

自分が小さいころは、棒状の携帯(ボーダフォンとかだったかな?)を親が使ってて、そのうち2つ折りとかスライド式とか出てきてましたが、どっちかというとインターネットはパソコンでやるものでした。

自分専用の携帯をもったのも高校入る前くらいだった気がします。中学までは塾の連絡用携帯で、しかも妹のお下がり(お上がり?)でした。

 

そのころはまだラインはなかったけど、Mixiとか前略プロフィールとかのコミュニティサイトを通してトラブルとか犯罪とかあったし、ワンクリック詐欺みたいなのが流行っていたような気もします。

 

そういうことがあったり、家族の共用PCを使っていたこともあったからか、それなりにネットリテラシーというものがあったと思います。あってくれ。

まあ、このブログの最初期(いまはもう見れない)をみると、全然そんなことなくて黒歴史というか、闇というか、そんな感じですが。

 

 

それが、今の子供たち(特に小学生)は生まれた時から携帯はネットつなぎ放題・やりとりし放題・ゲームし放題ですごい時代になりましたよね。

チェコでは、かなりの子供たちがネット環境を介した性被害にあっているようですが、日本ではどうなんだろう。

これ同じこと日本でもやってみてほしいです。

 

 

 

唯一、劇中に登場した20歳の青年だけが、少女のことを気遣ってくれる一幕は「きれいすぎる」とは思ったけど、演じていた女性がつい涙してしまうくらいには救いだったんだろうなって思いました。

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21ブリッジ

2021年05月02日 17時21分24秒 | 映画

見てきました。

 

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

本当に惜しい人を亡くした。

って彼を見るたびに思うんだろうな。

 

 

チャドウィックボーズマン×ルッソ兄弟とあらば見ないわけにはいかないだろうと。

 

期待していたものとは少し違ったけど、かなり生々しいアクションで見ごたえありました。

銃撃戦は言わずもがなチェイスシーンなんかも体張ってましたね。

 

パンフを見て知りましたが、ニューヨーク市警ってそんなに腐敗していた過去があったんですね。

アメリカのドラマでは〇〇PDってよく聞くし、フィクションの中では汚職警官の話なんかはまぁ見るほうだとは思いますけど、現実もたいがいだったとは。

まあ、世界最大級の都市で、人種も多種多様でってなると、そりゃ色々あるんだろうねぇ。この辺も正直日本にいると肌間で感じ取れない部分なので表面的になってしまう。あとどうしてもイメージがゴッサムシティになってしまう。

 

上映時間99分だったんですね。

個人的には、麻薬泥棒vs警官とアンドレvs警官の二本構造で2時間やってもよかったかなって思ったりもしてます。

思ったよりも警官の汚職関係の部分が最後のほうで転がり落ちるように展開していったのが意外でした。

まあ、さすがに一人vsNY市警ともなると分が悪すぎるのもあるか。

 

最後の邸宅での銃撃戦もなかなか見ごたえあった。

ほんとにノンストップアクションって感じでした。

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ザ・スイッチ

2021年05月02日 16時57分23秒 | 映画

見てきました。

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

面白かったー。

 

程よくハラハラ、程よく笑えて、後味もそんなに悪くない。

テーマとしてはまとめきるのが難しいというか、下手すると超B級になりやすそうな題材だったと思うけど、いいバランスでまとめてあったなあっていう印象でした。何様だ。

 

男女の入れ替わりストーリーとしては、もう日本ではだれに聞いても「君の名は」っていいそうですが、今回のあらすじを聞いて一瞬あたまをよぎったのは、舘ひろし・新垣結衣主演のドラマ「パパとムスメの7日間」を思い出しました。

中年男性とJKの入れ替わり。

入れ替わった双方の演技も気になるところでしたが、今回演じたヴィンス・ヴォーンとキャスリン・ニュートンは二人ともすごかったです。

 

正直、鑑賞歴の浅さから二人ともあんまり知らなかったけど、これは記憶に残りました。

 

さえない学生ミリーのさえなさ加減(家族のことで悩んでたり、数少ない友人との絡みとかも)がリアルで「アメリカの学園ものでよく見るやつだー」って思いました。それくらいハマってました。

そんな彼女が色々あって中身が殺人鬼になってからの変容っぷりもすごかった。

それまでのさえない学生から、一瞬でカリスマモデルみたいな。立ち居振る舞いもそうだけど、目つきの変わり方にドキっとする。

 

一方で、その殺人鬼が色々あってJKになるわけだけど、これまたすごいのね。

古代の剣に導かれるように殺人をしていた動きからは一転、一目みただけで「ひ弱」な感じが出せてるのほんとすごい。

歩き方、指先までの使い方、声のトーンまで。

 

この二人を見てるだけでも面白いんですが、やっぱブッチャーミリーとナイラ、ジョシュの3人組も面白かったね。

入れ替わり物ってなんとかバレないように話を進めるのが多い印象ですが、今作では仲のいい友達とひと悶着あったものの、入れ替わっていることを認識したうえで解決するために奔走するっていう流れ。個人的にはこの流れは結構好き。最初理解するまで揉めるあたりも。

トイレでの下話も適度にくだらなくて笑えたので〇。

 

あとは、ブッカーがいい男すぎてびっくりするわ。

「見た目じゃなくて中身」っていう要素もあるけど、やっぱり見た目中年おじさんとキスできるのって漢すぎない?

 

 

最後の展開。

何がどうなって生きてた?って思ったし、「あーこれで結局」って思ったけど、そうきたか!ってなりました。

なかなかに衝撃的なシーンでしたが、これはこれでちゃんと区切りがついたのでよかったかな。

 

思ったよりも残虐な殺人シーンはなかったけど、逆にそれでよかったかも。

「ハッピーデスデイ」シリーズもいつか見たい。

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