平方録

結局ニラ豆腐だけだけどね…

昨日から妻が近所の人たちと熱海のバラ園に泊まりがけで出掛けてしまった。
ごみ出しはこうしろああしろと、鎌倉の細かすぎる分別収集のせいで細かく注意をされて、面倒なことである。
10月に宇都宮で暮らす二女が出産を控えていて、「その時は泊まりがけで世話をしに行くから、予行演習にちょうどいいわね」などと言われた。
その時はその時である。

2001.9.11の「あの」時刻にテレビ中継の画面を見ていたら、「今テレビに移っているの、あれ何?」と、フランス旅行中の妻から電話がかかってきた。
こういうことらしい、と説明してあげて納得したようだが、この日の朝、鎌倉には台風が上陸したんだ、と付け加えるとそちらはまったく信用しなかった。
翌日の飛行機に乗って帰ってくる予定になっていたから、飛行機が飛ばないんじゃないかと心配したが、幸い極東に向けて飛び立つ便には影響なく、無事に予定通り戻ってきたことを思い出す。

話はそれたが、1人暮らしの経験は皆無なのだが、キャンプ料理というか、そういう類の料理や魚をさばくことなどは“腕に覚えあり”なのである。
あれこれ考えて作るのはそれなりに楽しいし、料理は創意工夫だとつくづく実感するのもそんなときである。
ああいう作業は楽しくやらなくてはいけない。さすれば酒は一層絶妙なるべし。

スーパーなどに食材を求めて買い出しに行くのも楽しい。
何を作ろうと決めて買い物に行くのではなく、旬のものを見極めたうえで、どう作ろうかと思案するのである。
昨日はアサリと小アジに目がとまり、アジは空揚げにして軽く塩を振り、レモンを絞って頭からむしゃむしゃ食べると美味しいのだが、揚げ油の処理の仕方を聞いていなかったのであきらめた。

アサリはぶっかけ飯にして食べたいなと迷ったが、殻付きしか売っていなかったのでこちらもあきらめた。
ネギと一緒に煮て、暖かいご飯にかけて食べるぶっかけ飯は池波正太郎の「剣客商売」に登場する江戸の食べ物を現代に再現して見せたレシピ付きエッセイーで教わった味である。
去年もおととしも食べていないから、ぜひ今年の旬のうちに一度は口にしたいものである。
いくらでも食べられてしまうことが唯一の欠点だが、それさえ注意すればいいのだ。

紆余曲折の末、冷蔵庫のラタトゥィユの残りと豆腐一丁を思い出し、二合会誕生の地である関内・三春の看板料理の「ニラ豆腐」を作ることにして、ニラ1束を79円で買って帰ってきた。
別に作り方を教えてもらったわけでもないが、カウンター越しに見ていればなんとなく手順はわかる。
豆腐を湯通しして、フライパンに油を引いて豆腐に軽く焦げ目をつけたところに、ざく切りしたニラを入れて軽くいためるだけの簡単なものである。
軽く塩こしょうして終わり。
これが酒の肴にとてもいいのである。

動物性たんぱく質に欠ける食事となったが、ラタトゥィユにベーコンが入っているし、チーズをちょっとかじったので十分である。




「マリリン・モンロー」。そういえば特別な色香が漂うような…
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