今朝は起きて温度計を見たら23・1度もあった。
嬉しくなって床から天井の高さまであるガラスの折り戸を全開にしていたら、さすがに早朝の外の空気はそこまで暖かくなく、短パンから出ている足がヒンヤリしてきた。
空はどんより曇っていて、今日は雨になるらしい。
夜が開けたばかりで最初の内は色のないモノトーンの世界だった外の景色に次第に色が戻ってくると、いつも聞こえてくる高く澄んだ鳥の鳴き声が一層活発になって静かな住宅街に響いていく。
鳥の鳴き声を言葉で表すことを「聞き做す(ききなす)」というが、これは耳が良くないと難しい。
ウグイスの鳴き声をホーホケキョと聞きなすのは案外たやすそうだが、ホトトギスのあの独特の鳴き声となると、ボクの手にはとても負えない。
「テッペンカケタカ(てっぺん欠けたか」とか「トーキョートッキョキョカキョク(東京特許許可局)」などと、言われてみればそうかなぁと思うが、自分の耳で聞いて文字に落としてみろと言われたって、とても無理だ。
それにしても、毎朝聞こえるあの鳥は何だろうか。
しかも聞こえるのは早朝が中心で、昼間に聞こえてくることはないから、それも不思議と言えば不思議。
鳴き声は「ピイピイ」が基本で、シジュウカラに近いような気もするが、「ツーツー」というのが混じらないから多分違うのだろう。
それにしたってピイピイ鳴く鳥はたくさんいるから聞き做しとしてはまるでなっていない。やっぱり落第 !
森の植物や生き物の写真を通してその時その時の麗しい季節の移ろいをブログにアップしている横浜在住の画家さんによると「キャラメルのような香りがして大好き☆」というカツラの若葉。
ボクの家にもカツラの木があって今年もハート形の葉が元気に芽吹いてきている。
2階のベランダから伸びている枝先の葉に鼻を近づけてみたけれど何も香ってこない。
早朝の空気は澄んでいるし、鼻だって悪くない方なんだけど、最近はもしかしたらローカ現象が出てきちゃっているのかもしれない。
我も老いたり…
件の画家さんにはハート形の葉っぱに対する特別の思い入れでもあるんだ、きっと。
だから甘く香るんだろう。
さて、ボクが育てているバラの中でも特にお気に入りの「空蝉」がついに開いた !
バァ~ラガ咲イタァ~ バァ~ラガ咲イタァ~ 茶色イバァ~ラァ~ガァ~ ♪
暖かかったせいだろう、もともと早起きのバラなのだが、今年は例年と比べて1週間くらい早い。
まだ寝ぼけ眼で「オハヨ」と言っているような感じで開き切ってはいないけれど、立派にバラの表情を見せてくれている。
シックな茶系色の衣装を身にまとった誇り高き姫様のようで見ていてうっとりしてくる。
今年はどういう訳か例年以上に花付きが良くて、枝先という枝先に蕾がびっしりと付いている。
もともと華奢な枝ぶりのくせに1本の枝先に4つか5つのつぼみをつけているから、盛りのころは豪華そのものだが、その分、枝が垂れて全体の姿がやや乱れる。
ツンとしない、そういう乱れもまた愛いところなのだ ♪
空蝉が開き始めた ♪ (けさ5:06)
1本の枝先に4、5輪も
枝先という枝先に蕾がびっしり