「東京も寒いや!」というショートメールを送って寄越したことは昨日書いたばかりだが、それが折しも東京の最低気温が今年一番下がった朝だったのは友人夫妻が故郷の寒さを手土産に持ってきたからにほかならない。
そんな気を遣うことないのに……って言うより、ボクには〇〇なのだ。
そしてバスが着いてから12時間も経った午後5時過ぎにようやくわが家の最寄り駅の改札口に姿を現したのだが、迷子になっていたわけでは、もちろんない。
築地場外で腹ごしらえをし、日常に使っている築地ならではの加工食品などを、正月が迫っていることもあってしっかり買い込んで宅配便に委ねて発送したりしていたらしい。
おまけに、娘さんたちもあれ「が」欲しい、あれ「も」欲しいと、両親に便乗して注文して寄越すものだから結局3家族分になってしまったようである。
何せ去年は出発の段取りを整えていたにもかかわらず、直前になって諸般の事情から断念してしまっていたので、2年分の買い物ということになったのだ。それなら仕方ないか。
積もる話もあって、朝は何を食べたのかとか、じゃぁ昼飯はどうしたのか、などと犯罪容疑者の取り調べではないのだから根掘り葉掘り聞き出すという訳にもいかない。
ということで、午前5時の到着以降の足取りも築地に立ち寄ったことまでは彼らの口から判明はしたのだが、足取りは定かではない。
築地まではJ R 線を使ったのか、はたまた地下鉄か。地下鉄とすれば大江戸線か丸の内線か。丸ノ内線とすればどこで乗り換えたか。
足取りが定かでなくては公判維持も難しいぞ……ん?
彼らの〝自供〟によると「2万歩以上も」歩いたという。
築地から銀座に出て一つ用を足した後、銀座の南の外れの8丁目付近から銀座本通りをまっすぐ北に向かって歩き続け、室町も越え、日本橋も越えて東日本橋辺りまでテクテクテクテク歩いたんだそうな。
あの道路の真下を銀座線が走っているのだけれど、それには目もくれなかったらしい。
江戸切子を扱う馴染みの店を目指したようだが、店の前に到着すると女将が目ざとく気づいて店の中から飛び出してきて「あらぁ~、お久しぶりぃ~!」となったという。
おまけに「おばあちゃんが無くなったら兄弟で遺産相続をめぐってひと騒動起きていて、馬鹿らしくって…」と散々愚痴られたそうだ。
5年ぶりだったそうだが、愚痴を聞いてあげるために立ち寄ったようなものだと苦笑いしていた。
わが家の歓迎晩餐会での主餐は運よく生シラスが手に入ったのでそれを供したが、こいつだけは産地でしか食べることはできないので良かった。
夫妻も滅多に味わえない食材だけに喜んでくれたようなのは何よりである。
で、肝心の夜行バスの乗り心地については「慣れてくれば快適に使えるんじゃなかろうか」という評価だったのは、なかなか微妙である。
「次もバスにする!」なんて言葉はついぞ聞かれず、「昼間の高速バスなら良さそうだ」とも言っていたが…?
料金の安さはあるが、年寄りにはあまり向いてないってことのようである。
塩害の被害から立ち直り、たくさんの花を咲かせている「のりこ」。強健な品種なのだ
育苗中のパンジー「レモネード」(昨日写真を掲載した3種類と合わせて4種類すべての生育は順調である)
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heihoroku
ひろ
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