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平方録

お天道様が見ているゾ

ボクは陽の光りさえ浴びれば、家からもぞもぞ這い出して外の空気を存分に吸いながら大自然の広がりの中に身を置くことを好む。
たとえ真冬であってもそれは同じで、冬に晴天の多い太平洋岸に暮らしているありがたみは骨身にしみている。
台風でもないのに関東と東北で死者行方不明者十数人という、信じられない強風と豪雨に見舞われた日から一転して秋晴れが広がった昨日も、前日とは打って変わった陽光と暖かな空気に誘われて湘南海岸のパトロールに行ってきた。
とにもかくにも、太陽の光を浴びさえすればスイッチが入るようにできているのだ。

一昨日の荒天時は家にじっとしていると寒くてかなわず、リビングに切ってある掘りごたつにこたつ布団をかけてもぐりこみ、電源スイッチを入れて久しぶりのポカポカした炬燵の感覚を味わった。
で、孫娘の妹君の誕生日が近いので誕生日カードを手作りしようとしたのだが、こたつはやはり魔物である。
あのヌクヌク感は人をして何かをしようとする意欲をそぐ道具とでも言いたいような、ドラえもんが持っているような変身マシーンなのだということに改めて気付かされることになってしまった。
それも怠け者にしか変身できない一方的な装置なのだ。
カードを作るために用意した品々をテーブルに広げる前の段階でうとうとし始め、ステレオで音楽を流しながら1日中グダグダ炬燵のシミに堕してしまった。

そういう自堕落さに嫌気がしても、陽光というのは嫌なことをケロッと忘れさせてくれる魔力を持つているからありがたい。
今は通用しなくなってきているようだし、特に永田町界隈の住人には死語となっている感さえあるが、「お天道様が見ている」って言葉はボクの心の奥底には常に大きな位置を占めている。
この言葉に尽きるんじゃないか、世の中は。
モリカケ問題を引き起こしたアノ人物に「お天道様に見られて恥ずかしいようなことは絶対にしない」という気持ちがあれば、あんな問題は起きていなかったろうし、正義感の強い役人が自ら死を選ぶことも無かったはずだ。

いけねっ、また脱線しちまった。
世の中的には、お天道様は照明器具の電球の球ような存在にすぎなくなっちゃっているらしいから、何言っても無駄だけど…
それでもボクは大事にするね。

何が書きたいのかって言うと、昨日は夜9時近くまで短パンで過ごせたし、お天道様の光を浴びて充電すると、ものすごく気分がいいですな…ってことかな。
今日はまた1日中曇り空だそうで、長続きしませんナ、晴天が。



初冠雪したばかりだけど、早く雪のない富士山に戻っておくれ

これから雲がある辺りまで雪で白くなるんだよな やだね、寒いのは



正面に見えるのは伊豆半島・天城の山並み
その手前の海に薄っすらと茶色く見える帯が相模川から流れ込む濁流
帯は相当沖まで達していて、それだけ雨量が多かったことを裏付けている
こうした帯が現れるのは珍しい現象だが、あちこちでの被害をよそに1級河川の相模川水系では幸いにして氾濫はなく、人的被害も出ていない





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