幸いなことに家の南側に花壇があり、風を遮ってくれているので作業ができというもので、これがもろに当たるようだと、ちょっと逡巡したくなるところだろう。
初日がポカポカと暖かく、2日目は曇天。“野良仕事”を好むとはいえ、シティージジイはいろいろ気難しいのだ。
昨日買ってきたチューリップの球根を急いで植え付けなければならない。
ピンク色の花弁に緑色の縦じまが入るという、個性的かつおしゃれなチューリップが咲くのが楽しみである。
これをびっしり植え込んだから、一斉に開くと見事なはずである。
まだいくらか空きスペースを残しておいた。
春になって園芸店の店先などで欲しい植物を見つけた時の植え付けスペースのつもりである。
どういう植物がこの空きスペースに収まるのか、今のところまったく見当もつかないが、春たけなわになれば、ここには何がしかが収まっているはずである。
何かは知らないが楽しみ、という春のおぼろな空気のような期待感が広がるじゃぁありませんか。
水をたっぷり撒いて、とりあえず花壇の大改造は終了。
門のところのアーチに絡めているマダム・アルフレッド・カリエールは、とても良い香りのするクリーム色がかった白色の花を咲かせる気品あるバラなのだが、如何せん花数が今一つである。
そこで、対を成す伽羅奢と同じ一重咲きで、オールドローズのひとつ、定番のバレリーナに植え替えることにした。
クリーム色に淡いピンクの縁取りがついた花をたくさん咲かせるはずである。
伽羅奢は地植えだが、反対側にはそのスペースがなく、大きな鉢を置いてそこに植えている。
早速マダムの引っ越し作業に取り掛かったが、嫌がっているのか、マダムは抵抗して鉢から出ようとしない。
おかしいなと思いつつ、揺さぶったり引っ張ったりしたのだが、びくともしない。
持ち上がってきた株の裏側に手を差し入れて探ったところ、どうやら太い根が原因しているらしく、ハサミを突っ込んで切り離したところ、ようやく鉢からお出ましになったのである。
鉢底に残った根はそのままにしてバレリーナを植え、水をたっぷりやったのだが、10リットル入るジョウロが空になっても鉢の底から水がしみ出してこない。
これは明らかに鉢底が詰まってしまっているとしか思えない。
このまま放置したのでは寝腐れは必定。仕方なく掘り起こして調べて見たんである。すると…
何と言うことでしょう!
わが家の太ったミミズより太い根が1本、鉢底のプラスチックの網をブチ破り、あろうことか、その下に敷き詰めた煉瓦と煉瓦の間の土のままの目地の部分に根を指し込んでいるではありませんか!
オーマイガァー!
何たる根性。何たるど根性!!
これじゃあびくともしないわけだ。
マダムにはとりあえず、大きめの鉢の仮の部屋に移ってもらったが、早く立派な新居を提供しなければならない。
カツラの木の下に植えて枝に絡みつけ、ある部分はそこから垂らしてみようと考えている。そこを気に入ってくれると良いのだが、問題は根が張っていて、マダムの部屋が確保できるかどうかだが、あのど根性を見たら、引っこみがつかなくなった。
ほかの植物を強制撤去させても、場所を収用しなければならない!
4日目が必要である。
ほぼ50cmある鉢底の水抜き穴から伸びたバラの根っこ。直径1cmはあり、しかも煉瓦と煉瓦の間に入り込んでいて二重のびっくりぽん!
同じ鉢に植えていたオキナワカラスウリがヤマボウシの枝に絡みついていて、ミニミニスイカのような実を沢山つけていた。こちらは妻の趣味。
とりあえず大改造を終え、ナンキンハゼの落ち葉が舞う花壇。
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