写真は足を前後に開いて徒競走のスタートの格好である。
左手は固くぎゅっと結んでいて、右手はVサインの“グーチョキスタイル”。顔はにっこりとほほ笑んでいる。
ちょっと情報不足なのだが、選手選考会はクラスごとなのだろうか。
姫の1年生は4クラスだから、改めて決選レースでもして決めるのだろうか。それなら単純明快ではないか。そうなら、4人で走ってぶっちぎってやればよい。
そこら辺りが便りでは不明である。
“じじ馬鹿ちゃんりん”の贔屓目かもしれないが、姫の走りは姿勢も足の回転も腕の振りも、走りそのものが、他の子どもと違っている。
ああいうは走りが出来る子は、そうざらにはいないはずで、天性のものとしか言いようがない。
そもそも60年近く前の小学校のリレーは運動会の最後に行われるハイライトで、全校児童の声援を背に赤組と白組みに分かれた1年生から6年生まで6人がバトンを手渡していくのである。
ここに選ばれて出場するのは子供心にも誇らしい。
しかも、アンカーの6年生が締める鉢巻は通常より長く、走るにつれて後ろにたなびいて、それはもう格好の好さはここに極まれり、といった感がある。
かくいうじいじも、何を隠そう、3、4年生の頃、メンバーに選ばれ、大声援の中を走った経験を持つ。
もう耳をつんざくような歓声の中を、バトンを持って走るのはなかなかの緊張感なのだ。
バトンを受け取ってすぐにトップスピードになるが、すぐにコーナーに差し掛かるため、スピードを殺しながら、転ばないように慎重に走り抜けるのが何とももどかしいのだ。
加えて、コーナーでの足さばきは斜め後ろに蹴るような感じだから、滑りやすい。
こういう場合、焦りは絶対に禁物で、滑らないように、歩幅も直線は大股だが、コーナーでは小刻みな歩幅に落とし、その代わり回転数を上げるのである。
頭の中で考えていたのではとても追いつかないから、こうした走りは野生の本能ともいうべきものなのである。
地上最速の動物チーターが考えながら獲物を追うだろうか?
ここは野生に徹するのである。よいな姫!
孫息子の若は生後2カ月。
わが家にいた頃に比べて、しばらく見ない間に丸々太っていた。
顔などパンパンで、しかも二重あごである。
初節句にプレゼントした武者人形の兜を見に来いというので、妻と出掛けてきた。
長女は柏餅など用意して待っていて、なかなか気が効いている。
2カ月の赤ん坊は、時折笑ったり、アッカンベーのように舌を出したり、豊かな表情を見せるが、どこまで意思があってのことやら。
相手に出来るのはハイハイをするくらいになってからだろう。
出がけに、隣の庭に2歳の男の子が出ていて、この子は小生の姿を見かけると近寄ってきて「母親にあっちに行こう、行こう」とねだるのである。
鎌倉に一時期暮らしたことのある文豪と同じ三文字の名前をもらった可愛い子である。
若と遊び友達になれるかもしれない。
みな春秋に富んでいることよ。
若の家の近くの公園の古民家と鯉のぼり
同じ公園の藤棚は近在では飛びぬけて立派にフジが咲く。まだ2、3分咲だが、強く甘い香りが辺りに漂う。
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