穏やかならざる事態だぜ。
アベなんちゃらが去年の7月1日に閣議決定した集団的自衛権行使容認の閣議決定はクーデターなんだそうだ。
憲法学者の石川健治東大教授が月刊誌のインタビューに答えて言っている。
ちょっと引用してみる。
「あらためて1年前の7月1日に起こった出来事を考え直す必要があります。あれは、私は法学的にはクーデターだったと思っています。私はかつて朝日新聞に、憲法改正手続きを定める96条を改正しようとする策謀は、法学的には革命の教唆であると書いたことがあります。革命というのは、法学的な側面からいえば、憲法制定権力としての国民そのものが動く、もしくは憲法の大本にある規範が動くことで、法秩序の連続性が切断される事態のことです。『法の破砕』ともいいます。厳密な法理論に立ち入ることは避けますが、憲法の条文を改正する手続きを定める条文は、既存の憲法典の秩序構造のなかで、他のすべての条文よりも高い地位にありますから、それを壊す行為は、憲法典全体を転覆させる行為であるわけです」
「しかし、安部政権は、国民に信を問うことなく、閣議決定により、法的連続性を切断してしまいました。国民もしくは大本の規範は動かないまま、政府レベルで法秩序の連続性の破壊が起こった場合を、法学的にはクーデターといいます。クーデターとは『法の破砕』の一種なのです。ですから7.1の出来事はクーデターです。国民が『革命』に動かないと分かると、今度は、国民を置き去りにしてクーデターに走ったわけです」
そしてこうも付け加えている。
「しかし、クーデターを引きもどそうというアンチ・クーデターの動きが出てきて、政治日程に関してはほぼ1年巻き戻された。これは日本の立憲主義にとって歴史的な出来事だと思います」
ふ~ん、そういう現状分析になりますか。事態はあまり変わらないと思っていたけれど、1年前に戻ったとあらば、更に白紙に戻すまでやれるわけだ。何やら希望が…
ところで、どうもモヤモヤモヤモヤした感じが収まらなかったのだが、そうだったんだ。クーデターだったんだ。
一大事じゃぁないの!
田舎の気の良いおばあちゃんや意地悪爺さんが聞いたら腰を抜かすぜ。
びっくり仰天して口をあんぐり開けた拍子に入れ歯を落としてフガフガ言うぜ。
おしっこをちびるかもしれない。
野党の議員諸君は「戦争法案」であると連呼するとともに、「やっていることはクーデターである。とんでもないことだ」とクーデターを強調して国民世論に訴えれば、さらに反対の動きは高まるだろう。頑張ってもらいたい。高校生に負けるな!
積極的に街頭に出て、街頭演説でも「クーデター」を連呼すべきだ。
衝撃的な事実を広く国民に伝えて、速やかにこのクーデターを鎮圧しなければいけない。
「理論的に筋が通らないということは、自民党の高村正彦副総裁も公明党の北川一雄副代表も分かっているでしょう。政権は手詰まりです。理論的な根拠がどんどんつぶされているわけですからね。とうとう砂川判決を唯一頼みにするところまで、追い詰められてしまった。これはもともと無理筋です。砂川判決に依拠している限りは、政権側の完全な負けゲームになっています」
衆院の憲法審査会で明確に「違憲だ!」と言い切ったことで流れが大きく変わったが、そのトリガーを引いた長谷部恭男早大教授が、同じ月刊誌の、やはりインタビューの中で最後に「この安保関連法案が成立してしまったら、この国のかたちはどうなってしまうのでしょうか」と問われて答えている。
「そんな、諦めたようなことを言ってちゃだめです(笑)。まだまだ闘わなきゃ」
がんばろーっと。
丹沢山塊のはるか奥の山梨県と奥多摩方面に湧きあがる巨大な入道雲。手前は江ノ島ヨットハーバー。
♪くぅ~もぉは~わぁ~きぃ~ ひかりあふぅ~れ~て~ 横浜、東京方面に出現した入道雲
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