平方録

えっ ! これが師走の水族館 ?!

姫が水族館に行きたいというので、新江ノ島水族館に出かけた。
お気に入りの緑の帯を巻いたモノレールに乗る。

遊びに来るたびに連れていくものだから、習い性のようになったのか。
しかも、水槽に展示されているものにはあまり関心を示さず、じいじの手を引っ張ってどんどん奥へ奥へと進み、ほぼまっしぐらにイルカショーが行われるプールへ直行する。

屋根はあるものの、吹きさらしのため西風がまともに吹きこんできて、座っていると寒い。
晴れてはいたが、生憎富士山は雲に隠れていた。

しかし、何ということだろうか。
プールはショーの開始時刻が近づくと空席はなくなり、座席スペースの後ろに立ち見の人垣が出来るありさまで、これが師走の30日かと目を疑うばかりである。
どうなっちゃってるんだろうか。
これはニュースではないだろうか。
観光シーズンでもない師走のどん詰まりの水族館に、あんなに大勢の人が集まるなんて…

何か世の中に大きな変化が生じようとしているんだろうか。
吉なのか… それとも凶なのか。
知らなかっただけで、毎年こんな光景が繰り広げられているんだろうか。

そういえばモノレールは想像に反して混みあっていた。
海岸沿いのレストランはどこも行列が出来ていた。
故郷に向かう高速道路は恐ろしく長ーい駐車場と化しているが、故郷を持たない人びとは毎年、こうやって気ぜわしい暮をやり過ごし、新年を迎えているのだろうか。

姫はアシカの動きに、感に堪えないような声で「カワイィー」を連発し、イルカの次々に繰り出すジャンプに歓声を上げる。
こちらは確実に成長していて、会話の一つ一つ、端々から、幼児から脱却しつつあることをうかがわせる。
春になればピッカピカの1年生である。
春秋に富んでいるんである。

ピザを食べ、人生ゲームを買って家路につく。
バスも満員だった。



寒風吹きさらすイルカショーのプールサイド。ショーの開始20分前から観客席は超満員


イルカもアシカも大ハッスル!
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