午後、句会に参加するため横浜へ。みなとみらいの赤レンガ倉庫周辺が吟行場所。雨上がりで蒸し暑かった。同じ暑さなら太陽がギラついているほうが数段心地良い。
句会の名は「二合会」。行きつけの居酒屋で酒を飲んでいて、いつも飲んでるばかりじゃ能がない。仕事柄ということもある。飲みながら少し文化的で知的なことをしよう、と始めた。
飲み屋のマスターも引きづり込んだ。飲み物に不自由しないように、という魂胆だったが世の中そう簡単ではない。
体の事も考えて、飲むのは二合までという取り決めも作った。会の名前もこれにした。
そこまでは良かった。いつしか二合の定義は「酒一種類につき二合まで」と拡大解釈され今日に至っている。句会が主、というより、飲み会の席でついでに句会をしている、ともいえる。いささか不純ではある。しかし、飲みながらではあっても、お互いの作品を熱心に批評しあっている。真面目な集団である。
かつては宗匠がいたが、句以外の事にまで口を挟まれるようになって、弟子たちから三下り半を突き付けた。”破門”である。恐れを知らぬ怖い集団でもある。
「しかし」か「だから」か、確か20世紀に始めた二合会は世紀をまたいで続いているのである。
今回の作品
兼題「片蔭」
片蔭や「節電中」の店暗し
片蔭もなき烈日を一人行く
吟行
雨上がり波止場で食べる心太
夏の雨船の影なき波止場かな
赤レンガ倉庫前の広場には不釣り合いな消防車などの緊急時対策車両が集合して防災展のような催しが開かれていた
それにしても似合わない。これを句にしたメンバーは皆無だった
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