3連休にするためらしいが、どうなんだろうね。
自転車で市内のパトロールに出かけた。材木座の五所神社では振袖姿の新成人に出くわした。新調してもらった晴れ着を着て氏神様にお参りなんだ。
成人式なんて端からバカにしていたから興味もなかったけれど、子どもたちはどうだったんだろう。振袖があるような気がするから、出席したんだろうか。心もとない親である。
由比ヶ浜辺りから東の山すそを振り返ると、トンネルの左手に緑青を葺いた大屋根が見えるが、浄土宗の光明寺である。ここの阿弥陀仏に詣でてから裏山に回ってみた。
光明寺の伽藍越しに由比ヶ浜の海と稲村ケ崎越しに富士山が見える。かながわの景勝50選に選ばれた、なかなかの景色である。なかなかなのだが、一枚の絵として見てみると、見どころが多すぎるというか、盛り沢山で欲張りな絵である。主題がぼやけるというか…
稲村ケ崎から見る江ノ島を添景にした富士の方が、富士山の山すそが箱根連山や丹沢山塊を従えた広大な広がりを感じさせて、好きである。
腰越の江ノ電の電車通り。行きつけの魚宇は年末で店を畳んでしまったが、早速一軒の魚屋に変化が現れた。これまでは卸専門のようで、店頭に魚など並ベていなかったが、手書きの看板なども張り出して、地元で獲れた魚を並べ始めた。
良い傾向ではないか。
通り過ぎてしまったが、Uターンして覗いてみた。
女将さんなのか、女性が店番をしていて「いらっしゃーい」と威勢が良い。
聞けば今年に入って始めたという。魚宇の客を取り込もうという魂胆が見え見えである。
魂胆はともかく、魚を求める側にすれば、新鮮な地元の魚を安く手に入れることができればいいんである。
しかし、品ぞろえは刺し身が中心で、姿をとどめているのは小さなマイワシとアジが並んでいるくらいで、ちょっと物足りない。
これではデパートやスーパーの食品売り場と変わらない。
ずうずうしくも、その辺の改善を注文して店を離れようとしたら、線路の反対側を指さして「お刺身を食べるところも出したんですよ。ぜひ食べて行って」というので、騙されてみることにした。
こうした“謙虚な姿勢”が良かったのか、海鮮丼しかないのだが、これがとても美味しかったんである。
ちょっと驚きましたナ。
函館の朝市で食べたものと遜色はない。ムツの炙りなどは大げさでなく、脂が適度に乗っていて舌がとろけそうであった。
ムツ炙り以外のどんぶりの中身はアジ、カンパチ、イナダ、キンメダイ炙りの相模湾の恵みに卵焼きと小さな粒粒の魚卵。醤油にウズラの黄身を溶いて上からかけて食べる。
ムツ以外も魚ってこんなに美味しかったんだ、というくらい。身がそこそこに厚いのがまた歯ごたえを感じさせて良いんである。
〆はメダイの漬け4、5切れをご飯に乗せ、ムツで取った出汁をかけて茶漬けにする。これも良い味だったんだよね。
う~ん、やるじゃん ! て感じ。
たぶん自分の家でやってる食べ方なんじゃないのかね。
2度楽しめて、これで消費税込みの1000円ポッキリ。
店の名前は「電車通」。デンシャミチと読むそうで、反対側の平勝魚市場という魚屋の経営で、社長が名付けたんだそうだ。
昨年の暮れから始めたとかで、どうりで目に留まらなかったわけだ。
ただ、店は狭く、椅子は6脚揃っていたがカウンターには4人が精いっぱい。しかも、アルコールはない。メニューも「本日の海鮮御膳」という海鮮丼のみ。
おまけに、カウンターで食べられるのは土日と祝日だけだという。平日はテイクアウトだけだとか。いろいろ説明してくれたおばちゃんが「平日でもここで食べたいって言うんだったら、良いですよ」って。ちょっと通って「顔」になっておくか。お酒持ち込んじゃったりして…
ま、込み合うのも時間の問題のような気がする。
満足して店を出たら、平勝の女将が店から顔をのぞかせて大きな声で「ありがと~ございました~」というものだから、美味しかったと正直に感想を伝えたら、とても喜んでいた。
これに生シラスでも加えたら5月の連休の頃には電車通りに沿って長い列ができそうである。
江ノ電の線路沿いに新しくオープンした「電車通」
海鮮御膳
〆はメダイの漬けを乗せた茶漬け
材木座の光明寺裏手からの海鮮丼のように盛りだくさんな景色
稲村ケ崎からの富士
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