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平方録

もう一つの「桜を見る会」

えっ もう ?! 来週の金曜日… !?

サクラの開花予想が早まって、横浜は14日だったか15日だった開花予想日が1週間後の13日に早まったんだと。
これまでだって早い年はあったが、それだって彼岸を過ぎたころから咲き出していたはずで、彼岸前から咲き出すなんて相当なスピード違反だ。
「へぇ~」とか「ほぉ~」とか感心している場合じゃなく、気候変動の大波がここまで顕著になったのか、この後は温帯モンスーン地帯にあるはずの日本列島は赤道近くの低緯度地帯に引っ越したようになるんだろうか…そんな心配がいよいよ現実のことになって来たのかと慄然とさせられる思いだ。

それにしても、高知県や鹿児島県を差し置いて、なんで神奈川県の横浜が全国で一番早いのサ。
横浜のソメイヨシノの開花を判定する標準木は横浜地方気象台に庭にあって、そもそも気象台自体が外国人墓地の隣、横浜港を見下ろす高台の1等地に立地しているから風が良く通り、夏でも比較的涼しい場所である。
だから丘のすぐ下の中華街や関内のビジネス街やらそれに続く繁華街が暑さでうだっていても気象台は確実に1~2度は気温が低めに観測されている(はず)なのだ。
冬だって丘の上には冷たい北風が遠慮なく吹き付けるだろうに…
そういう場所のサクラが全国に先駆けて咲き出すということが今までなかったことだけに、やっぱり「へぇ~」「ほぉ~」と感嘆符をべたべた並べたい。

サクラが満開となった一昨年の3月31日、その望月の晩に、まるで西行法師にでもなったかのように旅立たれた元知事の息子さんから「父が愛した庭のサクラを愛でながら、在りし日をしのんでいただけたら」というお誘いがあり、極標準的な満開予測に基づいて命日にも近い3月下旬に開く予定の「桜を見る会」にお邪魔させてもらうことになっている。
庭のサクラは知事が小学校の低学年だったころ、お父さんに連れられて近所の丘に生えていた手ごろなヤマザクラを抜いてきて移植したそうで、樹齢80年を超える堂々たる木に成長していて満開の様子は、それは見事というほかない自慢のサクラだった。
1本では寂しかろうと植木屋で手に入れたソメイヨシノの苗木も近くに植えたので
、その景観はひとしおだったのだ。

内閣府からの誘いだとすれば汚らわしくて封筒を触るのも嫌だが、こちらの「桜を見る会」は生前から毎年ごく少数の人が集まって開いていたものだし、ボクも毎年お誘いを受けて一升瓶を抱えてお邪魔したものだ。
その懐かしい「桜を見る会」は今年勃発している騒動のお陰で開催そのものが危ぶまれるところだが、開いたとしたって肝心の花が散ってしまい〝葉桜を見る会〟になってしまっては興ざめである。

改めていうまでもないことだが、現在の世の中を見回してみれば、人間社会の無策とドタバタが新たな火種をもたらしているとしか言いようがないではないか。
自分で自分の首を絞めてるって自覚を持たなくちゃ。
せっかくの機会なのに…


ひな祭りは過ぎちゃったけれど、妻が持ってきたひな人形の素朴さがとても気に入っている
表情もイイのだ

昨日の晩御飯のメーンディッシュは朝獲れシコイワシのから揚げ
目を見張るほどの山盛りがたったの280円 !
ワインを飲みながらカリカリサクサク…EPAとカルシウムをたっぷりとってだいぶ抵抗力が増した感じ ♪
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