平方録

決死の移行作業

携帯電話のiphone5からiphone6への変更が完了した。

2年前の「5」導入の時と違って、電話帳やら住所録などのデータ移行は自分の手でやらなくてはならない。

説明書どおりにやれば簡単です、と店の人間はいうが額面どおりに受け取るわけにはいかない。
店の人間はプロ。しょっちゅういじっているのだろうから、朝飯前のお茶の子さいさいに決まっている。
しかし、ITとひとくくりにされるパソコンやら何やらは、当方の年齢のアナログ人間にとっては別世界のシロモノで、何度絶望のフチに立たされ、悲嘆の闇をさまよわされたことか。

説明書に書かれている言葉からして意味不明なのである。
意味がわからないのだから、説明がわかる道理がない。それで頭を抱え込み、ニッチもサッチも行かなくなって「ここは日本じゃないのかえ」と憤り、あげくに絶望するのがオチである。

今回は店の人間が手渡してくれた手順書に加え、インターネットで手順を検索。幾つかの手順を見比べて、分かりやすかった説明をわざわざ印刷して座右に置いて恐る恐るやってみた。
我ながら涙ぐましいものがあるなと思いつつ、一方では「えーぃ、後は野となれ山となれ」という開き直りの気分。
緻密な頭脳を持って生まれて来なかった幸せ。細かい事にこだわらない、お気楽な性格が幸いしたのでありましょう。
案ずるより産むが易し。

まなじりを決して始めた割には、事はスイスイ進み、移行作業は無事終了。狐につままれたようとはこのことか。やれやれでありました。文明の利器とかいうけれど、使いこなすのは容易じゃあありませんナ。

ところが一難去ってまた一難。今度は導入したアプリに残ったデータの移行で立ち往生。あれやこれの苦闘の末に、アプリを新しい電話機にダウンロードすれば自動的にデータも移行されることが判明した。

こちらは手引書には書かれていない。当然付随する作業なのに、記述がない不親切さ。ITのプロたちが手引書を作っている弊害なんだと思う。
プロにとって当たり前は誰にとっても当たり前じゃあないんだけどね。最近増殖が顕著な想像力の欠如した人間の為せる業と言っておきましょう。

「お客さんのデータ回線ご使用量は上限まで随分開きがあります」という忠告に従い、見栄を捨て、使用料金も見直した。おかげで毎月1500~1600円くらいの節約になるようだ。
この年になって見栄などという、役に立たないものとの訣別も成ったのであります。
メデタシメデタシ。


新機種iphone6(左)とiphone5。6はフチが丸いので滑りやすいのが心配。
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