学校に行くのが楽しくてしょうがないらしく、宿題のことも実にうれしそうに報告する。
それでいて、勉強は好きなの？と聞くと顔をしかめて「う～ん、そうでもない」と正直なのだ。
でも、そのすぐ後に「友だちはいっぱい出来たよ！まだ１００人じゃないけどね」とニコニコしている。
入学する前に、小学校に行ったら友だちをいっぱい作るんだよ、１００人だよ、と約束したのを覚えているようである。
かつてオハイオで暮らしていた姫とのやり取りはスカイプだったが、日本に戻った今はiphoneのFaceTimeを使う。
無料のテレビ電話だから、気楽に話が出来る。画像が写るから、レンズを対象に向ければ実物が見られるわけで説明も楽である。何よりも相手の表情を見ながら話せるのが嬉しい。
山形で買ってきた真っ赤なフェラーリのラジコン模型を走らせて見せたところ「すごぉ～い！すっごく早いね～」と興奮気味である。
「今度姫のおうちに持ってきて」と言うから、持って行ってもいいけど、夏休みになればじいじの所に遊びに来るんでしょ、その時一緒に走らせようよ、というと「あっ、そうだそうだ」。
この雨続きの天候について聞いてみたら、即座に「もぉ～、やだぁ～！」と心底嫌そうな顔をする。
教室の机の前に座っているより、校庭で飛び跳ねているほうがよっぽど好きな姫にとっては、来る日も来る日も雨続きではエネルギーの発散場所がないのも同然である。
気持ちは痛いほどよくわかる。じいじもこんな天気大嫌いだよ、早く太陽が顔を出さないかねぇ、とお互い慰め合うのである。
最近、テニススクールに通い出したそうで、ボールはまっすぐ飛ぶの？と聞くと、「う～ん」とうなって肯定せず、でもすかさず「時々まっすぐ飛ぶんだよ」と大きな声で正直に答える。
いずれウインブルドンやローランギャロスに立つ日を楽しみにしよう。
夏休みが待ち遠しいらしく、終業式の日付を口にしたのだが、その日はじいじの誕生日だよ、と言うと明らかに狼狽したように「あっ、そうだっ！」と言ったきり、困ったような、失敗を見つけられた時のようなバツの悪いような顔をして下を向いたのがとても可愛らしい。
忘れるなよ！
この子はいつもニコニコしているし、しゃべる時はいつも大きな声で元気いっぱいなのが素晴らしい。
生まれて５カ月になる若が時々顔を出す。
仰向けで寝ているばかりだったが、最近、まだおぼつかないながら、寝返りが打てるようになって腹ばいの姿勢を覚えたようだ。
とはいえ、腹ばいになっても足はまだ空を切るばかりで、両手も遊んでいるのと同然だから、そこから動きようがない。
お腹を支点にして、もがくだけである。表裏逆だが、カメがひっくり返されてもがく様子に似ている。
頭が重いから持ち上げているだけで大変らしく、すぐに落下させて「わーん」と小さく泣く。
それを何度も繰り返すのだが、３、４度やるとくたびれ果てるらしく、今度は本当に「助けてー」と言わんばかりに大声で泣きだす。
まぁ、成長の過程をきちんと踏んでいるわけだが、腕と足の力がつかなければハイハイもままならないだろう。とはいえ、そんなことも心配するには及ばない。成長と言うのは知らないうちに進むものである。それもぐんぐん。
５：１１の東の空。太陽が顔をのぞかせ、今日こそ９日ぶりに晴れそうである
