おかげで富士山や箱根の山々、伊豆半島に丹沢山塊が真っ青な海と空に映えて、素晴らしい眺望を見せていた。
前日は強風が吹き荒れたので自転車には不向きだったが、南風は吹いていてもそれほど強くなかったから、自転車日和でもあった。
陽射しは暖かいし、短パンと長袖のＴシャツ１枚で十分である。
こういう格好は何より開放的で気分がよい。天気と相まって気持ち良さが二乗三乗と跳ね上がるのだ。
さて、一週間前に吹き荒れた強風で湘南海岸自転車道を覆ってしまった砂はきれいに除去されただろうか。
そんな興味もあったのだが、案の定、小型のショベルローダーを使って除砂作業の真っ最中だったのだ。
砂は一週間も放置されっぱなしだったのである。
ショベルローダー１台と安全確保のガードマン１人で済むのなら、すぐ翌日にも出来たろうに、とんだ役所仕事ではないか。
行政サービスの意味が分かっちゃいないんである。これこそが“お上”の体質。お前らパブリックサーバントだろ、ちったぁ自覚せい!
なんちゃって強がってはみても、内閣を筆頭に、猫なで声の裏っ側で舌出してるんだからたちが悪い。納税の義務を負っている国民こそ奴隷扱いされようとしている、天地あべこべの国なのだ。
妻が下の娘の出産準備のために泊まりがけで出掛けてしまったので、晩飯は鶏肉にすることにした。
いやナニ、こった料理を手作りしたんじゃありませんぜ。肉片を串に刺して炭火で焼いたものを食べに行っただけですよ。
それをスープ代わりの薩摩焼酎とかいう飲み物と一緒に味わっただけなんです。でも、なかなか良い取り合わせでしょ。
陽が落ちて暗くなりかけた田圃道をとぼとぼ歩いて行ったんですよ。
６時だって言うのに、まだ炭は起きていなくてさ、黒ラベルの瓶ビールを飲みながら炭に火がつくのを焼き台の目の前のカウンターで待ったんですよ。
スマホでニュースなんぞ手繰りながらね。
有線からは７０年代のポップスが流れていてさ、結構懐かしかったねぇ。
炭が起こるまで、火が使えないんだからつまみも限られちゃうんですな。で、冷奴を頼んだら、何と１丁も出てきましてね。豆腐１丁食べると結構お腹いっぱいになるんだよね。
金曜日だってぇのに客はあっし１人でしてね、結局２時間１人ぽっち。家でも１人ぽっち。トリニク焼き屋でも１人ぽっち…
この店には近くの日本家屋のゲストハウスに泊まっている外国人旅行者が「オー、ヤキトォリ！」ってトにアクセントを置いて、涎垂らしながら姿を見せるので、からかうと、いやもとい、国際親善にこれ務めますとですね、結構時間つぶしになるんですよ。
ようやく８時になって九州から今帰った、という野球帽のおっさんが１人入ってきて、中トロある？なんて聞いてさ、店間違えてんじゃないの、と言いたかったけど、親爺が生憎切れちゃってる、と言うと残念そうに串に刺した肉を注文していた。
変な店。
サッカーはね、あんな世界ランク１００何十位のチームだろ。しかも内戦中で国民がぞろぞろ逃げ出してる国だぜ。気の毒だけど、そんな国のチームに前半ゼロゼロなんて、まったく歯がゆいもんだぜ。
こんな調子じゃ、よしんば本大会に進めてもブラジル大会と一緒で、すごすご帰ってくることになりかねめぇ。
好調の香川にもっとボール集めろよ。試合に出られない本田より今は頼りになるんだぜ。
戦術眼てえもんは高級過ぎて持ち合わせていないのかね。え、何とかホジッチさん。どうなのさ？
と、まぁ、ボヤキの連続。焼き鳥を食べながら、これがホントのボヤキトォリ！ 景色以外はろくな１日じゃあなかった、という日でしたね。こんな日もあらぁ。
うん？ 江ノ島と伊豆半島で相模湾をふさぎそう！
ショベルの後も生々しい除砂作業直後の様子
オー、ヤキトォリ！
金星と月のランデブー。間近でシットする火星の三角関係！ 木星も近くにいるらしいんだけど、複雑な関係？
