♫ 卯の花の匂う垣根に時鳥早も来鳴きて忍び音もらす夏は来ぬ
雨の1日を「雨読」とともに「雨聴」で過ごした昨日、昔のカセットテープから次々と流れてくる懐かしい曲の中に「夏は来ぬ」があり、何度も巻き直しては繰り返し繰り返し聞いた♪
わが家周辺の垣根や山の斜面に咲いている卯の花は雨の前にあらかた散ってしまった。
…となると、ホトトギスはどうしたんだ?と問わずにはいられない。
誰に問うかは別として、あの白い花が咲けばホトトギスが鳴かなくてはニッポンの夏がやって来ないではないか。
冒頭に掲げた小学唱歌の歌詞に佐々木信綱が描写している通りじゃないか。
そして…
ほととぎす空に声して卯の花の 垣根も白く月ぞ出ぬる
佐々木が「夏は来ぬ」を作詞するにあたって「踏んだ」とされる平安の歌人・永福門院の歌にも、本家の貫禄で白い卯の花とホトトギスが見事に詠み込まれている。
ボクは夏の到来を今か今かと待ち構えているというのに…ホトトギスやぁ~い♪
それで過去3年間に鎌倉で聞いたホトトギスの初音日記録を振り返ってみた。
すると、2021年が「5月14日」となっていて、まさに今日がその日に当たる♪
ちなみに、20年が「5月18日」、22年はちょっと遅くて「5月22日」である。
今日はほぼ一日雨だそうだけど、渡って来ていれば雨でも関係なく鳴くかもしれないな。
もう一首、調子のよい歌を…
この歌には雨でも鳴く様子が…
花橘も匂うなり 軒のあやめも薫(かを)るなり
夕暮さまの五月雨に 山郭公(やまほととぎす)名告(なの)りして
平安の歌人・慈円の「今様」で、リズムが良くて楽しくて、勝手に身体が動き出しそうになるくらい、いい気分にしてくれる歌謡だが、何はともあれ早くヤマホトトギスの名乗りを聴きたいものだ♪
あいつの鳴き声は天をつんざくように甲高くて大きいから家にいても聞こえるので、寝て待てばいい。だから慈円は「名告り」としたんだろうな。
この木何の木 気になる木♪
どっしりと繁っておりまする♪
近づいてみると1本の木じゃなくて3本が寄り集まっている 右側の2本はサクラ(何ザクラか不明だが)
もう1本の太めの木にはエノキの名札があった
大きな木…って、いいね♪ 横浜・根岸森林公園で